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【超図解】eの2x乗の微分ってどうやるの?高校生でもスッキリわかる計算法

「eの2x乗の微分ってどうやるの?」

この記事は、そんな疑問を持つ高校生や、それを教えたい大人のために書かれました。

eのx乗は微分しても変わらない特別な関数ですが、「2x」や「3x」などがつくと、一気に計算がややこしく感じますよね。

でも大丈夫。この記事では、e2xの微分と積分の仕組みをゼロからやさしく解説します。

グラフのイメージや表、図解を交えながら、「なぜ2が前に出るのか」「積分ではなぜ1/2になるのか」を丁寧に理解できるように工夫しています。

この記事を読めば、eの指数関数の計算に自信が持てるようになります。

大学受験に向けての基礎固めにも最適なので、一緒に整理していきましょう。

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eの2x乗の微分とは?基本の考え方をやさしく解説

この記事の最初のテーマは、eの2x乗(e2x)を微分する方法です。

難しそうに聞こえるかもしれませんが、ポイントを押さえればとてもシンプルです。

まずは、eのx乗の微分ルールをおさらいし、それをeの2x乗に当てはめて考えてみましょう。

まず「eのx乗の微分」のルールをおさらい

eのx乗を微分すると、そのままeのx乗になります。

つまり、(ex)’ = ex です。

この性質が、指数関数の中でも「eのx乗」だけが特別だといわれる理由です。

例えば2のx乗や10のx乗を微分すると、log(自然対数)の係数が登場しますが、eの場合は出てきません。

この性質のおかげで、eを使うと計算が非常にスッキリするわけです。

「eの2x乗」に当てはめるとどうなる?

では、e2xの微分を考えてみましょう。

中の「2x」を別の関数とみなすことで、合成関数の微分ルール(いわゆるチェーンルール)を使います。

計算式で書くと次のようになります。

(e2x)’ = (2x)’ × e2x

ここで(2x)’ = 2 なので、結果として2e2xとなります。

この2が前に出るのは、内側の「2x」を微分した結果が掛け算されるためです。

関数 微分結果 ポイント
ex ex そのまま同じ
e2x 2e2x 中の「2x」を微分すると2が出る
e3x 3e3x 同様に3が出る

微分の答え「2eの2x乗」が出る理由を図で理解

「なぜ2が出るの?」と疑問に思う人は、グラフをイメージしてみましょう。

exのグラフは右上がりで、xが大きくなるほど急に上昇します。

e2xは、その上昇スピードがさらに2倍速くなった形です。

だから微分(=傾き)も2倍になる、というわけです。

つまり、数字の2はグラフの伸びる速さを意味しています。

この感覚をつかめば、公式をただ覚えるよりずっと理解が深まります。

結論:eの2x乗を微分すると、2eの2x乗になる。

このルールは、ekxの形(kが定数)ならいつでも同じように使える汎用法則です。

eの2x乗を積分するとどうなる?

前の章ではe2xの微分について学びました。

この章では逆に、e2xを積分するとどうなるのかを丁寧に解説します。

積分は微分と逆の操作なので、微分の考え方を踏まえると、より理解しやすくなりますよ。

積分の基本ルールを確認

積分の基本ルールの1つとして、以下の形を覚えておくと便利です。

∫ekx dx = (1/k)・ekx + C

この「1/k」がとても大切で、微分で前に出てきた係数を打ち消す役割があります。

つまり、e2xを積分する場合は、k = 2と考えればいいわけです。

なぜ「1/2 eの2x乗」になるのかを丁寧に説明

∫e2x dx = (1/2)・e2x + C となります。

これは、前章で学んだ微分の逆操作をしていると考えるとスッと理解できます。

前回: (e2x)’ = 2e2x でしたよね。

この「2」を打ち消すために、積分では「1/2」をかけてバランスを取っているのです。

関数 積分結果 ポイント
ex ex + C そのまま
e2x (1/2)e2x + C 係数2を打ち消す
e3x (1/3)e3x + C 係数3を打ち消す

積分定数Cの意味も押さえよう

積分の最後に「+ C」と付くのを見たことがあると思います。

この「C」は積分定数と呼ばれ、具体的な関数を1つに特定できないときに登場します。

たとえば、(1/2)e2x + 5 も、(1/2)e2x – 3 も、どちらも微分すると同じ「2e2x」になりますよね?

このように積分では「微分で失われた情報(定数)」を取り戻すために、+C を必ずつけておくのです。

試験でもよくCを忘れて減点されるので、しっかり意識しておきましょう。

結論:e2xを積分すると、(1/2)e2x + C になる。

微分で出てくる「2」とバランスを取るために「1/2」が登場するのがポイントです。

応用:eの3x乗・eの−x乗の微分と積分も一気にマスター

ここまででe2xの微分と積分が分かりましたね。

この章ではその応用として、e3xとe−xのパターンも一気に学んでしまいましょう。

実はやり方はまったく同じなので、驚くほど簡単に理解できますよ。

「eの3x乗」の場合のパターン

まずはe3xの微分から確認しましょう。

(e3x)’ = (3x)’ × e3x = 3e3x

つまり、ekxの形では常に「k」が前に出てきます。

次に積分です。

∫e3x dx = (1/3)・e3x + C

ここでも、微分で出た「3」を打ち消すように「1/3」をかけています。

関数 微分 積分
e3x 3e3x (1/3)e3x + C

「eの−x乗」の場合の注意点

次は少しだけ注意が必要なe−xです。

微分から見てみましょう。

(e−x)’ = (−x)’ × e−x = −e−x

マイナスが前に出てくることに必ず注意してください。

積分は逆の操作なので、こうなります。

∫e−x dx = −e−x + C

やはりマイナス符号を打ち消すために「−」を前につけるわけです。

関数 微分 積分
e−x −e−x −e−x + C

微分と積分の形を見比べて法則を発見しよう

ここまで3パターンを見てきました。

共通して言えるのは、微分では中の係数kが前に出る積分では1/kが前に出るという法則です。

関数 微分 積分
ex ex ex + C
e2x 2e2x (1/2)e2x + C
e3x 3e3x (1/3)e3x + C
e−x −e−x −e−x + C

この法則を頭に入れておけば、eの指数関数の微分積分はもうバッチリです。

まとめ|eの指数関数の微分・積分を一言で整理

最後に、この記事で学んだ内容を一気に振り返っておきましょう。

受験やテストの直前にも役立つように、ポイントを一言で覚えられる形に整理しました。

覚えるべきポイント一覧表

まずは、eの指数関数の微分と積分の一覧表を見て、イメージを固めましょう。

関数 微分 積分
ex ex ex + C
e2x 2e2x (1/2)e2x + C
e3x 3e3x (1/3)e3x + C
e−x −e−x −e−x + C

微分:中の係数が前に出る

積分:1/係数が前に出る(+ Cを忘れずに)

試験での使い方とコツ

この知識は、次のような場面でよく出てきます。

  • 指数関数のグラフの接線を求める問題
  • 面積(定積分)を求める問題
  • 速度や加速度の計算にeが出てくる物理の問題

ポイントは、「eの何乗か」という部分に惑わされず、中身(指数部)の係数に注目すること。

暗記というより、「なぜそうなるのか」を理解しておけば応用が効きます。

次に学ぶべき内容(eのx²乗や合成関数など)

この記事で扱ったのは「ekx」の形の関数でした。

次のステップとしては、もう少し複雑な形にも挑戦してみましょう。

  • eの微分(合成関数としてチェーンルールをさらに深く理解)
  • 定積分(aからbまでの区間で面積を求める)
  • eを使った応用問題(指数関数と対数関数の関係など)

これらは、数学IIや数学IIIで登場する内容なので、早めに基本を固めておくととても安心です。

今日学んだ「eの2x乗の微分・積分」の理解は、数学全体の基礎力アップにもつながります。