朝イチ到着！佐賀関で関もの朝ごはんができる店を探る

佐賀関に朝イチで到着したら、やっぱり地元の誇る「関サバ」「関アジ」を朝ごはんとして味わいたい──そう考える方は少なくないはずです。ですが、実際には開店時間の壁や漁の状況といった制約も多く、理想どおりにいかないことも。

そこで本記事では、朝9時から食事が可能なスポットや、少し移動すれば実現できる“裏技的朝食ルート”まで、あらゆる選択肢を整理しました。

旅のスタートを美味しく、そして効率的に楽しむためのヒントが詰まった内容です。

この記事でわかること

佐賀関で朝9時から開いている飲食・物販施設
「関サバ」「関アジ」を確実に味わうなら何時以降が狙い目か
市場まで移動すれば早朝から海鮮が楽しめる具体的ルート
朝イチグルメ旅を成功させるための電話確認の重要性

佐賀関で朝9時から開く海鮮グルメスポットは？
確実に関サバ・関アジを食べたいなら10時以降が本命
早朝でも海鮮が食べたい人向けの“裏技”
まとめ

佐賀関で朝9時から開く海鮮グルメスポットは？

佐賀関といえば全国的にも有名な「関サバ」「関アジ」の産地で、グルメ旅の目的地としても人気です。ただ、フェリーで朝早く到着した場合、地元の名物をすぐに味わいたいという方にとって、朝の食事先探しは少し悩ましいところ。特に、関サバ・関アジのような鮮魚を使った定食や丼は、どの飲食店も10時以降の開店が多く、朝9時台にしっかりとした朝ごはんとしていただくのはなかなか難しいのが現実です。

とはいえ、まったく可能性がないわけではありません。一部施設では繁忙期に営業時間が繰り上げられることもあり、事前の電話確認で開店状況を把握すれば、運が良ければ9時台に「関もの」が味わえることも。また、軽食や物販の店舗は9時に営業を開始する場所もあるため、朝の立ち寄りスポットとして役立ちます。

この章では、佐賀関で朝9時台に利用できる「ワンチャンあり」の店舗や施設を、具体的にご紹介します。

「関サバ・関アジ」を9時に食べられる店は稀

佐賀関といえば、「関サバ」「関アジ」というブランド魚の産地として全国的にも知られています。その鮮度と品質の高さから高級料理店でも使われる食材であり、観光で訪れる人にとっては“本場で味わう”こと自体が旅の目的になるほどです。
しかし、そんな魅力的な関サバ・関アジを「朝9時台に食べたい」となると、現地では思ったようにスムーズにはいきません。

その理由は、佐賀関という地域の性格にあります。ここは観光都市というよりも漁業の町。多くの飲食店は漁の時間帯や仕込みの都合上、午前中の早い時間帯には営業していないのが通常です。実際に地元の飲食店を調べてみると、関サバや関アジを提供するレストランや食堂の大半は10時から11時にかけて営業開始します。そのため、フェリーで朝イチに到着して、すぐに「関もの」で朝ごはんを楽しむにはややタイミングが合いにくいのが現状です。

しかも「関サバ」「関アジ」は、一般的なアジ・サバとは異なり、認定条件や漁獲量、提供のタイミングにも制限が多いブランド魚です。漁の状況やその日の入荷次第では、関ものではなく「豊後水道産の一般的なアジ・サバ」に切り替えられる場合もあるなど、安定供給が難しい点も理解しておくべきポイントです。

そのため、旅行中に確実に「関サバ・関アジ」を食べたい場合は、朝イチではなく昼近くに時間をずらすか、繁忙期などで営業が早まるタイミングを見計らって行動することが現実的な対応と言えるでしょう。

あまべの郷関あじ関さば館は繁忙期に9時開店の可能性あり

佐賀関で「もしかしたら9時台に関サバ・関アジを食べられるかも？」と希望が持てる唯一の場所が、観光施設「あまべの郷関あじ関さば館」にある2階のレストランです。この施設は佐賀関の名物を一堂に集めた観光拠点として知られており、土産物店、観光案内、レストランがひとつの建物内にまとまっています。

通常、レストランの営業時間は午前10時からとなっているのですが、実は過去の繁忙期、特にお盆やゴールデンウィークのような大型連休中には、開店時間を1時間前倒しして9時に開けた実績があります。これは公式情報としても案内されており、こうしたタイミングに佐賀関を訪れる場合は、事前に施設に電話をして確認する価値が非常に高いです。

このレストランでは、「関あじ丼」「関さば丼」などの名物メニューが提供されており、地元ならではの鮮度と味を体験できます。刺身や焼き物、定食形式のセットも揃っており、観光客向けでありながら、内容はしっかり本格的。価格帯もリーズナブルで、コスパに優れている点も魅力です。

また、施設自体が広々としており、佐賀関の海を見渡す絶好のロケーションに建っているため、朝の穏やかな時間帯に海を眺めながら食事ができる贅沢な時間を過ごすことができます。開店前でも1階の物産館で時間を潰したり、景色を楽しんだりすることができるため、「絶対9時台に食べたい！」という人でなければ、10時の開店を待つ価値は十分にあると言えるでしょう。

物産館・売店は9時開店！軽食や土産探しにも便利

「関サバや関アジを朝から食べたいけれど、レストランはまだ開いていない…」という時の有力な選択肢となるのが、物産館や売店の利用です。特に「あまべの郷関あじ関さば館」の1階にある物販コーナーは、朝9時から営業しており、観光客にとって便利なスポットとして機能しています。

ここでは、地元の海産物を使った加工品や干物、お土産用の惣菜、さらには関アジ・関サバの関連商品（瓶詰、真空パック、レトルト商品）なども豊富に販売されています。朝の時間帯にしっかり食事を取れなくても、ここでちょっとした軽食やおにぎりなどを購入して、旅の車内やベンチで食べることができるのはうれしいポイントです。

また、地元の味噌、醤油、ドレッシング、珍味といった加工品も並び、見ているだけでも旅気分が高まります。レストラン開店までの待ち時間をつぶすにはちょうどよく、先にお土産を選んでおけば、帰りに慌てて買い物する必要もなくなります。

物産館ならではの地元密着感も魅力で、スタッフの方から地元情報やおすすめの食べ方を教えてもらえることも。旅のスタートを「ちょっと早めのお土産タイム」として活用すれば、佐賀関の魅力をより深く味わえるでしょう。

確実に関サバ・関アジを食べたいなら10時以降が本命

佐賀関で朝イチに海鮮グルメを楽しむのは少し難しいという現実を受け入れた上で、次に検討したいのが「確実に関サバ・関アジを楽しめる時間帯」についてです。多くの地元レストランや観光施設の食事処は10時以降に開店し、本格的な海の幸を堪能できる環境が整ってきます。もし朝早く到着しても、少し待ってでも「関もの」をしっかり味わいたい方にとっては、この時間帯からが“本命”です。

幸いなことに、佐賀関はフェリーターミナルからのアクセスも良く、車での移動範囲内に観光施設や道の駅、レストランが充実しています。どこに立ち寄るべきか、どんなメニューがあるのかを事前に把握しておくことで、滞在時間をより有効に使うことができます。

以下では、10時以降に開く信頼できる店舗や、事前確認を推奨する理由、そして漁の状況による注意点などを詳しく解説していきます。

フェリーターミナル直結の「カルマーレ」は動線◎

佐賀関に到着して、すぐにでも地元の海の幸を味わいたい──そんな願いを叶えてくれるのが、フェリーターミナル2階にある「レストラン＆カフェカルマーレ（CALMARE）」です。この店舗の最大の魅力は、なんといってもフェリー到着口から徒歩0分という立地。荷物を持ったままでもすぐに入店できる動線の良さは、他の店舗にはない大きな利点です。

カルマーレでは、佐賀関の海で獲れたばかりの魚を活かした料理が提供されており、特に「関さば関あじ丼」は訪れる人の多くが注文する人気メニューです。脂ののった刺身を贅沢に盛り付けた丼は、見た目も味も地元の誇りを感じさせる逸品で、一口ごとに「佐賀関に来てよかった」と思える満足感を得られます。また、丼以外にも「関ぶりバーガー」や、海藻「くろめ」を使ったうどんなど、創意工夫に富んだメニューが豊富に揃っており、好みに合わせて選べるのも嬉しいポイントです。

施設内は広く清潔感があり、窓際の席からは佐賀関の港を一望できます。朝の海風を感じながら、ゆっくりと朝食あるいは早めのランチを楽しむという、贅沢な時間の使い方もできます。観光の第一歩をここから始めることで、旅の気分がぐっと高まるはずです。

さらに、カルマーレのもうひとつの魅力は“入りやすさ”です。高級料理店のような格式張った雰囲気ではなく、カジュアルなカフェレストランとして設計されているため、ひとり旅の方や家族連れでも気兼ねなく利用できます。時間を気にせず、フェリーの到着後にそのまま立ち寄れる安心感は、旅行中の大きな安心材料になることでしょう。

道の駅さがのせきも候補、ただし漁次第で提供変更あり

佐賀関の食の魅力をもう少し広い範囲で味わいたいという方におすすめなのが、「道の駅さがのせき」に併設されている食事処です。こちらの道の駅は、海沿いの自然豊かな立地にあり、ドライブ中の休憩や観光途中の立ち寄りスポットとしても人気があります。アクセスは車で佐賀関中心部から約10〜15分ほどで、気軽に足を延ばせる距離です。

ここの食事処では、午前10時30分から「あじ・さば丼セット」や「豊後水道の海鮮定食」といったボリュームのあるメニューを提供しています。特に丼セットには地元の味噌汁、小鉢、漬物なども付いており、朝食兼昼食としてしっかり食べたい人にぴったり。観光客向けにアレンジされていない、素朴で地元感のある料理が楽しめるのも、この食事処の大きな魅力です。

ただし、ここで注意しておきたいのは、メニューに「関サバ」「関アジ」と明記されていても、その日の漁獲状況や入荷量によって、提供される魚が“通常のアジ・サバ”に切り替えられることがある点です。これは施設側も明確に告知している内容であり、決して手抜きではなく、ブランド認定の厳しさゆえの対応です。

つまり、運が良ければ“本物の関もの”が出てくるし、そうでない場合は豊後水道産の上質な魚を使った料理になるというわけです。とはいえ、いずれも鮮度には定評があり、「味の違いは分からなかったけど、美味しかった」という口コミも少なくありません。特に初めて訪れる人にとっては、それでも十分に満足できるはずです。

物産館自体は朝9時から営業しているため、食事の前にお土産を見たり、試食を楽しんだりすることもできます。お子様連れや観光グループには特におすすめのスポットで、トイレや駐車場、休憩スペースも整っており、快適に過ごせます。

確実に楽しみたいなら事前に電話確認を！

「佐賀関まで来たのに、関サバや関アジが食べられなかった…」
そんな残念な思いを避けるために、最も確実かつ効果的な手段が「事前の電話確認」です。意外と見落とされがちですが、これだけで旅行の充実度が格段に変わります。

佐賀関エリアでは、関サバ・関アジを取り扱う飲食店が限られている上に、提供内容は日によって大きく左右されます。その要因は天候、漁獲量、入荷のタイミング、さらにはその日の予約状況まで多岐にわたります。「ネットには関サバがあると書いていたのに、今日は提供がないと言われた」といった声は決して珍しくありません。

さらに、営業時間の変更や臨時休業なども少なからず発生します。特に繁忙期（GW、お盆など）や天候不順時は、予定が前後することも多いため、正確な情報を得るには公式サイトだけでなく、直接店舗に電話することが一番確実です。

電話では「今日は関サバありますか？」「何時から営業していますか？」というシンプルな質問でもOK。ほとんどの店舗ではスタッフが丁寧に対応してくれますし、逆にその電話対応の印象で「このお店は安心できるな」と判断できることもあります。

また、人気店ではランチタイムが混雑するケースもあり、電話で空き状況や予約の可否を確認しておくと、到着後に待たされるストレスを減らせます。移動時間や滞在時間が限られている旅行だからこそ、少しの確認作業が“食べ逃し防止”につながります。

「運に任せる旅」から、「情報で確実に楽しむ旅」へ。そんな旅のスタイルを、佐賀関で実現してみてはいかがでしょうか？

早朝でも海鮮が食べたい人向けの“裏技”

「どうしても朝9時前に、新鮮な海の幸を食べたい！」という方には、佐賀関の町を少し離れて“大分市内の市場”を訪れるという裏技があります。車で30〜40分ほど移動が必要になりますが、ここには早朝から営業している食堂が複数あり、地元のプロの料理人や仲買人たちも通う本格的な“朝の食堂”文化が息づいています。

佐賀関にこだわらず、少し範囲を広げて考えることで、朝の時間帯でも海鮮朝食が現実のものになります。早起きしてフェリーに乗る旅だからこそ、その“ご褒美”として市場食堂での海鮮朝ごはんをプランに加えるのも悪くない選択肢です。

この章では、そんな市場グルメの魅力をたっぷりご紹介します。

大分市公設市場の「セブンスター」で朝4時から刺身定食（大幅増量）

旅先で“朝の贅沢”といえば何を思い浮かべますか？静かな港の風景を見ながら、まだ眠る町を抜けて市場へ向かい、そこで新鮮な海の幸を味わう──そんな理想を形にしてくれる場所が「大分市公設地方卸売市場」にあります。なかでも早朝4時から営業している老舗食堂「セブンスター」は、旅の思い出をワンランク上に引き上げてくれる“朝ごはんの聖地”とも言える存在です。

「セブンスター」は、市場の真横にある昔ながらの食堂。地元の漁師や市場関係者が出入りする様子を間近に見ながら、温かい定食を味わえるその環境は、まさに“生きた食の現場”を体験しているような感覚を与えてくれます。観光客向けに飾り立てられた空間とは異なり、ここには本物の空気感があります。

一番人気は「刺身定食」。その日の朝、市場に並んだばかりの魚をすぐに盛り付けた刺身は、鮮度・旨味ともに別格。関サバや関アジといったブランド魚が登場する日もあれば、地元の真鯛、カンパチ、ヒラメなどが並ぶこともあり、何が出るかはその日のお楽しみ。ひと口目を口に入れた瞬間に広がる「海の香り」は、都会の居酒屋では絶対に味わえないものです。

驚くべきはそのコストパフォーマンス。朝定食は1,000円前後から注文でき、ご飯・味噌汁・小鉢付きで栄養バランスも文句なし。朝から刺身なんて重いのでは？という人もいますが、「セブンスター」の料理は新鮮ゆえにまったく重たさを感じさせず、むしろ胃がすっと目覚めるような感覚が味わえます。

店内は決して広くはないですが、カウンター越しにスタッフと軽く言葉を交わしながら食べる朝ごはんは、心にも染みる体験。常連さんが黙々と箸を動かし、調理場の湯気が立ち込める中で、観光客も自然とその風景の一部になれる…そんな不思議な魅力があります。

佐賀関から車で30〜40分という距離はありますが、それを補って余りある価値が「セブンスター」にはあります。旅のスタートをここから始めることで、「今日はいい日になりそうだ」と感じられる、そんな力を持つ一軒です。

市場内の中華食堂「王華」も海鮮ありで9時開店（大幅増量）

大分市公設市場内の「王華（おうか）」は、“中華料理×市場の鮮魚”という一風変わった切り口で人気を集める名物店。朝9時から営業しているため、佐賀関からの移動をゆったりと組んでもちょうど良いタイミングで立ち寄ることができ、早朝市場グルメの“第2の選択肢”として注目されています。

一見すると普通の街中華。しかし、ただの中華屋だと思って入ると、その内容の濃さに驚かされます。なぜなら、ここでは市場直送の魚を中華の技法で調理する“ハイブリッド海鮮料理”が味わえるから。刺身がついた中華定食、海鮮あんかけ焼きそば、魚介たっぷりのスープ麺など、和食とはまた違うアプローチで地元の魚を味わうことができるのです。

特に評判なのが「海鮮中華定食」。その日の朝に市場で仕入れた鮮魚を、揚げ・蒸し・炒めといった様々な技法で調理し、複数の小皿として提供。これにライスとスープが付いて、見た目にも華やか、味にも深みのある満足度の高い一品となっています。

また、料理のスピード感も市場食堂ならでは。注文してから提供までのテンポが非常に早く、移動時間を気にする旅人にはうれしいポイントです。加えて、価格も非常にリーズナブル。1,000円以内でしっかりとした海鮮＋中華の定食が食べられるため、「コスパの良さ」でも評価が高いです。

店内は年季の入った飾らない内装で、テーブル席とカウンターのみ。客層は市場の常連が中心で、観光地のような賑わいはありませんが、その分落ち着いて食事を楽しむことができます。初めてでも緊張せず入れる雰囲気があり、特にひとり旅には最適な一軒。

「王華」は、佐賀関では決して味わえない“異色の海鮮体験”を提供してくれるお店です。旅にちょっとした“食の冒険”を求めているなら、ぜひ候補に入れてみてください。

30〜40分のドライブで“朝の海鮮”を堪能できるルート（大幅増量）

佐賀関に朝イチで到着した時、多くの人がぶつかる問題──それが「この時間、どこで食べられる？」という壁です。地元の飲食店の開店は10時以降がほとんどで、朝9時までにしっかりとした海鮮を楽しめる場所は非常に限られています。そんな時におすすめなのが、“ちょっと車を走らせて、大分市内の市場へ向かう”という裏技的ルートです。

佐賀関から市場まではおよそ30〜40分のドライブ。朝の時間帯であれば交通量も少なく、国道や海沿いの道路を通ることで、思わず写真を撮りたくなるような景色も楽しめます。移動中にも「旅をしている」感覚を失わない、充実のルートです。

到着した市場では、前述の「セブンスター」や「王華」といった早朝営業の食堂で、他では味わえない本物の市場朝ごはんが待っています。どちらの店も、提供スピードが早く、メニューの選択肢も多いため、短時間の滞在でもしっかりと満足できます。

さらにこのルートのメリットは、時間の使い方が非常に効率的になることです。例えば、朝6時台に市場で食事→8時頃には食べ終えて、そこから佐賀関に戻れば10時前には再び到着可能。すると今度は「あまべの郷」や「道の駅さがのせき」で観光や土産購入、そして関サバ・関アジのランチを楽しむ…と、朝から昼にかけて“海鮮を2回味わえる旅”が実現できるのです。

少しの移動距離を「面倒」と捉えるか、「冒険」と捉えるかで旅の質は大きく変わります。もしあなたが“早朝の食体験”に価値を感じるなら、迷わず市場ルートを取り入れるべきです。旅の中でしか得られない特別な朝ごはんが、きっとあなたを待っています。