クリスマスディナーの定番メニューといえば、ローストチキンが挙げられるでしょう。初心者でも取り組みやすい料理のひとつですが、中に具材を詰めることの効果や利点には、疑義を抱く人も存在するかもしれません。
実際、鶏の内部にお米やポテトなどを詰め込んで焼く方法は、素材それぞれが良い味を引き出される場合があります。しかし、詰め物を使わないで焼く手法では、鶏肉本来の風味を存分に味わうことが可能とされています。
今回の内容にて、詰め物をしない調理手順にも焦点をあて、このような疑問点に答えていきたいと思います。
なぜ丸鶏のローストチキンに詰め物を入れるのか
ローストチキンの丸鶏に詰め物を施す行為には、いくつかの意義があります。このような方法を取り入れる理由を見ていきましょう。
- 詰め物をすることにより、肉が水分を保持し、ふくよかな食感と誘うような見た目に仕上がります。
- 鶏肉が心地よく蒸しあがり、内部の詰め物がその美味しさを更に引き立ててくれます。
- 同じく調理することで副食も作ることが可能となり、キッチンでの作業時間の削減に繋がります。
これらの方法は、食事の際に華やかさを加え、楽しく充実した時間をもたらすでしょう。以下では、米やじゃがいもを用いたレシピについて見ていきます。
ピラフ詰めのローストチキンの調理法
ここでは、ピラフを詰めた香ばしいローストチキンの作成手順をご紹介いたします。
用意する材料
- 若鳥:1羽
- 塩と黒コショウ:各適宜
- サラダオイル:適宜
ピラフを作るための材料
- 白米:1カップ
- ニンニク:1片
- 人参と玉ねぎ:みじん切りで適量
- チキンスープキューブ:1/2個
- 水:1カップ
- オリーブオイル:大さじ1
準備する手順
ピラフを作成する方法
- まず、米を丁寧に洗ってから、水切りをしてください。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、ニンニク、人参、玉ねぎ、米を炒めて香りを出します。
- チキンスープキューブを溶かした水を注ぎ、水分が飛ぶまで炒めたら、火から下ろします。
ローストチキンの調理方法
- オーブンを200度に予熱させます。
- 鶏肉は洗い、水分を拭き取った後、均一に塩コショウを振りかけます。
- 鶏の腹部に先ほどのピラフを詰め込み、丁寧に糸で縫い閉じます。
- サラダオイルを塗布した天板に、胸肉が上に来るように鶏を置きます。
- 全体が焼けるまで約60分ほど焼き続け、たまにジュースをかけながら仕上げます。
- 最終段階では、余った煮汁を利用してグレービーソースを作成します。
提供の際、ローストチキンに添えるピラフは、鶏の洋出た味わいが染み込み、さらに風味豊かになります。
ローストチキン
今回は中に詰めるピラフから自作して焼いてみた詰めたり縛ったりはいい感じになってきたけど焼き色をいい感じにするのが難しい#あかりんくっく pic.twitter.com/MBvL5SW5I3— akarin (@dq10akarin) August 27, 2022
ローストチキンにマッチするじゃがいもの詰め方レシピ
ここでは、じゃがいもをふんだんに使いサクサクとした食感を楽しめるローストチキンのレシピをご紹介いたします。
必要な材料
- 若鳥:1羽分
- ニンニク・ショウガ:お好みの量(すり下ろし)
- 塩・挽き立てのコショウ:各適量
- 固形コンソメ:1~2個
詰め物は以下の通りです。
- 茹でたじゃがいも:4個
- フレッシュマッシュルーム:15個
- エキストラバージンオリーブオイル:大さじ2
- コショウ:適量
作り方の手順
- じゃがいもとマッシュルームをスライスし、オリーブオイルをひいたフライパンでさっと炒めます。
- 鶏肉には、塩とコショウを全体にまんべんなく擦り込んで下味をつけます。
- 焼いたじゃがいもとマッシュルームを鶏の腹に詰め込み、キッチン用の糸できちんと結びます。
- サラダ油を少量塗ったオーブン用トレイに、腹部を下にして鶏を配置します。
- オーブンを200℃に予熱した後、鶏をセットして約30分焼きます。その後180℃に温度を下げて更に30分焼きます。
- 鶏肉が美しいきつね色に焼けたら、ローストチキンの出来上がりです。
じゃがいもは鶏の美味しさを引き立てる最高の食材です。また、鶏と一緒に焼くことで、より素晴らしい風味を引き出します。余ったじゃがいもは、トレイの隅にばらまいて一緒に焼き上げると、更に美味しくなります。
今日の晩御飯は、丸鶏のローストチキン、人参とトマトのポタージュでした。
丸鶏、中に詰めたじゃがいも共々美味しくて、明日の朝ごはんにも使おうとか思ってたら綺麗さっぱり無くなりました。 pic.twitter.com/oo8ara5c26— 偽 (@niseusa) July 17, 2023
基本のノンスタッフィング・ローストチキン
市販されているローストチキンで肉詰めがしていないものが増えていますが、お家で簡単に詰め物をしないチキンのローストを作ることができます。
材料一覧
- 若鶏:1羽
- 塩、黒胡椒:各適宜
- 塊コンソメ:1個
- コンソメスープ:1~2カップ
- サラダ油:少々
作り方
- オーブンを180度に温めておきます。
- 若鶏に塩コショウを丁寧に擦り込みます。
- オーブン用の天板にサラダ油を薄く塗り、鶏肉の胸側を上にして置きます。
- オーブンにて焼き、焼き色が均一につくよう中の反転を行います。
- きれいな色に焼けたら、過剰な油分を拭き取り、鶏にコンソメスープをかけつつ、定期的にソースを行き渡らせながら焼き続けます。
- チキンの大きさに合わせて40分から1時間ほど焼きます。
- 焼けたら取り出し、余ったスープを別の鍋に移し、塊コンソメと合わせてグレービーソースを作ります。
できあがったローストチキンは切り分けて、作ったグレービーソースをかけてお楽しみください。このシンプルな料理法は、特に上質の若鶏を使用するときに最適で、英国のクリスマスシーズンにも愛されています。詰め物をしないローストチキンで、鶏の本来の味を堪能してみることをお勧めします。
まとめ
本稿では、詰め物を施したローストチキンについての魅力や、様々な詰め物のレシピを紹介しました。米やじゃがいもを使った丸焼きチキンは、絶品の料理となります。詰め物をせずに焼く手法もあり、そちらではチキン本来の風味を存分に堪能することができます。詰め物を使用することでチキンがジューシーに仕上がり、見栄えも豪華になる上に、調理の手間が省けます。詰め物の選択肢として、パン、お米、じゃがいもなどが挙げられますが、シンプルな鶏のみの味わいも素晴らしいです。今年のクリスマスディナーには、手作りのローストチキンで贅沢なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。