丈夫で壊れにくい物は、どれだけ経年しても処分するタイミングが見定めにくいですよね。しかし、どんな物にも適切な処分時期があります。今回は、整理収納アドバイザーである田川瑞枝氏による、特に「プラスチック製の保存容器」における見極め方をご紹介したいと思います。
それ、もう捨てたら?
私は整理収納アドバイザーとしての資格を持ち、片付けが大好きな反面、夫は片付けに関心が薄い人です。しかし、意外なことにある日、夫が「それ、もう捨てたら?」と提案してきました。指摘されたのはフタのない容器でした。普段ならこうした壊れた物はすぐ処分する私ですが、この容器は何故かフタがなくても使い続けていたのです。
壊れていても使い続けていた理由
- フタが欠けていることで開けやすくなっていた
- ちょうど良いサイズ感だったため
そこで、この機会に家にある全ての「保存容器」をじっくりと確認することにしました。一般のプラスチック製保存容器の寿命はおよそ3年とされています。我が家の保存容器は引越しをした際に新調したもので、その引越しから既に5年が経過しているので、それらも5年以上使い続けていることになります。更に、それよりも前から使っている更に古い容器も存在しています。このように古くなりすぎた容器は衛生的にも問題があります。保存容器は丈夫で壊れにくい分、定期的な見直しが重要だと改めて感じています。
保存容器の交換時期に関する注意点
日常生活において、食品の保存容器の管理は大切なポイントです。使い続ける中で現れるさまざまなサインから、容器の交換時期を見極めることが重要となります。特に注目すべきは容器の経年劣化の兆候です。
- 香りが移ってしまった容器
- 色素が移行して変色している容器
- 蓋の一部が不足している、または割れている状態
- 容器自体に亀裂が入ってしまった場合
- 蓋が歪んでいる(特に電子レンジで加熱しすぎた結果、変形している場合)
これらのサインが見受けられた場合、新しい容器への交換を検討するタイミングと言えるでしょう。
収納スペースの定義付け
100円ショップで容易に手に入る「保存用の容器」。手軽さ故に、気がつけば家に溢れかえっているということはありませんか?「冷凍用の食事の分量にピッタリだ」「スープを入れるには丸型が使いやすそう」「重ねて収納できるのがこのシリーズの魅力だな」といった言い訳をつけ、知らぬ間に増え続けていることでしょう。我が家にある保存用容器を全部出してみれば、「こんなにたくさん?」とびっくりする量になっていたのです。なんと、我が家の食器棚の一部分が保存容器でいっぱいになっていたのです。
無自覚に増やさないためにも、「ここに収まる分だけ」と決めた収納スペースを設けることを推奨します。スペースを設けることで、一目で容量を把握でき、管理も容易になります。そして、「新しく買ったら古いものを一つ処分する」というルールを守れば、さらに整理は完璧になるでしょう。
全部並べてチェック
まずは、どれほどの量があるのか確認から始めてみませんか?
- デスクの上に、すべての保存容器を展開する。
- 時間の経過で劣化したものや、必要以上に数が多いものは廃棄する。
- 保存容器を収納するためのスペースを決めて配置する。
- もし必要ならば、新しい容器への買い換えも検討する。
フタと本体の数が一致しない場合も、処分を検討しましょう。ぜひ試してみてください。
イオンPBブランド「ホームコーディ」のタッパーに魅了されて
ふと目にしたイオンのプライベートブランド「ホームコーディ」のタッパーに心惹かれました。一度使用してみるとその使いやすさに気づき、つい何度も追加購入してしまいました。
レンジ使用時に便利なタッパー
電子レンジで加熱すると、通常のタッパーの空気穴用の小さな蓋が開かなくなってしまうことに悩まされたことはありませんか? 私自身、そのせいで数個のタッパーを駄目にしてしまった経験があります。冷凍された内容物の場合は特に、蓋を少し開けておかなければならず、それが困難で何度もイライラさせられたことがあります。
しかし、イオンで購入したタッパーにはこういった問題がありません。このタッパーは蓋を外さずとも安心して電子レンジで使用でき、使用開始から1年が経過した今でも、蓋も本体もひずみなど一切生じていないのです。
洗ってもすぐ乾く
従来の保存用容器では、水切りかごで一夜を明かしても隙間に残る水滴が気になることが多かったですね。ホームコーディシリーズは、その溝がない設計のため、数時間でさっと乾きます。さらに、布巾で拭いた際にも水分を完全に取り除けるため、手間いらずです。
速乾性が高いということは、その分早く片付けることが可能です。キッチンを整然と保つのにも一役買ってくれます。私のように、食器や保存容器を洗った直後にすぐ片付けたいと願う人には、まさにぴったりのアイテムと言えるでしょう。
収納時の便利さ
使用しない時は蓋を取り外し、コンパクトに折りたたんで積み重ね可能です。そのため、保管スペースを節約できます。
サイズの多様性
当製品には、形状が長方形・正方形・ご飯専用という種類があり、サイズはS・M・Lと揃っております。必要な量や使用目的に合わせて選ぶことが可能です。ご飯一膳分を収める用の丸型もございますが、私の家庭では、保存の際に空いたスペースを少なくするため、正方形のSサイズを用いております。
清潔感あふれるデザイン
蓋は白色で、本体は透明仕様です。中身が一目で確認でき、見た目もスタイリッシュ。保存容器を揃えることで、冷蔵庫の中を効率的に整理できるようになったと感じます。
古いタッパーは徐々に処分しよう
タッパーの買い替えを考えた時、一気に処分してしまいたくなる気持ちも分かりますが、段階的に処分することを推奨します。その理由をいくつか挙げておきます。
- いっぺんに捨てると、保存容器の数が足りなくなることがある
- 一度に多く購入すると、実際には必要ない数まで増えてしまうことがある
使用していないタッパーはいつでも処分することが可能です。しかし、いっぺんに多く処分すると、そのゴミは重たくなり、処分そのものが面倒になりかねません。そこで、保存容器は必要に応じて少しずつ追加購入し、その都度使わなくなったものは処分していくのが良いでしょう。足りない時は追加購入して、最終的に余ったものについては躊躇せずに思い切って処分するのが適切です。この方法だと、経済的にも最小限の出費に抑えることができます。
最後に
かつて独身生活をスタートした際、母親や友達からもらったタッパーが数点ありました。新しい容器が使いやすいと知りつつも、捨てることへの罪悪感から、結婚してもなかなか手放せずに、10年以上しまい込んだままでした。しかし、いざという時には思い切りも必要であり、思い切って処分したところ、キッチンが格段に居心地の良い空間に変わりました。振り返ってみれば、この決断は正しかったと感じています。何しろ、タッパーを新調したことがきっかけで、キッチンが清潔かつ機能的な空間へと生まれ変わったのですから。