「鶏のエンガワ」と聞いて、どの部位のことかご存じですか?時おり焼き鳥屋さんのメニューに登場するこの部位について、ここで詳しく解説します。
各種の珍しい鶏肉の部位がありますが、今回はその中でも「エンガワ」と称される部位にスポットを当ててみましょう。
「エンガワ」という言葉自体は、本来カレイなどの魚に使用されることが多く、牛肉ではお腹側の皮と脂肪の間にある特定の筋肉をさします。
さて、鶏肉の分野で言う「エンガワ」とは、具体的にはどの部分を指しているのでしょうか。
鶏肉の珍しい部位「エンガワ」について
鶏の部位の中でも「エンガワ」は、砂肝の外側の帯状の部分を言います。以前はよく取り除かれていたこの部分が、今はその珍しい性質から料理に用いられることが増えています。この部位を一つの串に仕上げるためには、複数の鶏を用いる必要があり、それがさらなる希少性を引き立てています。
エンガワの特徴
砂肝を取り巻くこの部位は、コリコリとした食感が魅力です。砂肝自体は鶏の消化器官の一部であり、飼料を細かく挽く機能を持っています。
カロリー情報では、「エンガワ」の詳細な数値は定かではないものの、砂肝に近いエネルギー量を持つとされており、それは100gあたり約94kcalと推察されます。これにより焼き鳥の中でも比較的低いカロリーの部位と言えるでしょう。
脂肪分について
脂肪量に関する正確なデータはありませんが、砂肝が約1.44g/100gの脂質を含むことから、エンガワも低脂肪と推測できます。
味わいのポイント
エンガワのコリコリした食感は、独特でありながらも癖が少ないため、広い層に受け入れられています。さっぱりとした塩焼きにし、仕上げに七味唐辛子を振ることで、その味わいはより際立ちます。
空いてた焼き鳥屋でで食べたえんがわとソリレス串、めちゃくちゃ美味かった… pic.twitter.com/Ra4XtN6IGM
— ぴーす/すもーくP (@peace_smokeP) August 24, 2024
焼き鳥の珍しい部位について
焼き鳥にはみなさんがあまり聞き慣れない部位も存在しますので、ここでそのような部位をさまざまご案内します。
ぼんじり
「ぼんじり」とは、鶏の尻尾にあたる部分で、非常に希少性が高く、鶏一羽から得られる量もごくわずかです。濃厚な風味と脂の旨みが魅力的で、肉自体はとてもきめ細かいです。
きんかん
鶏の卵巣に含まれる未熟な卵黄を「きんかん」と称し、小さい球状をしています。焼き鳥の世界では「ちょうちん」として提供されることが多く、その形からその名前がついています。
昨日焼き鳥屋に行ったんですが、はじめて「きんかん」というやつを食べました。鶏の卵巣の中にある、卵になる前の卵黄?だそうです。見た目やサイズはたしかに金柑に似ている。 pic.twitter.com/mK1EuOAojV
— ワタナベスグル (@tickring) October 13, 2018
かしら
通常「かしら」と言えば、豚の頭部肉を指すことが一般的ですが、鶏肉にはその呼称は使われていません。豚のかしらはもつ肉に分類され、そのあっさりとした味わいとしっかりした食感が堪能できます。
げんこつ
「げんこつ」とは、鶏の膝部分にある軟骨を指し、そのユニークなコリコリした食感が特長的です。味は比較的淡泊です。
はつ
鶏の心臓を「はつ」と呼び、この部位は弾力性に富んだ食感が好評です。プロテインが多く含まれていて、焼き鳥では主に塩でシンプルに味付けされ、ぷりっとした舌触りが楽しめます。
砂肝
鶏の消化器官にあたる「砂肝」は、硬質な食べ応えがあります。鶏が摂取した砂を含んでいることに由来して、この名前がつけられています。焼き鳥ではその独特のコリコリ感がファンに愛されています。
せせり
鶏の首の肉である「せせり」は、柔らかくジューシーで、適度な脂が魅力です。噛むほどに広がる風味は魅力的で、特に女性に支持されている焼き鳥の部位です。
エンガワについての解説
今回の特集では、焼き鳥の中でも特別な部位「エンガワ」にスポットを当てています。砂肝の端にあるこの部分は、その独自の食感と風味が魅力的です。
ぜひとも次に焼き鳥屋さんへ行かれる際は、「エンガワ」を注文してみることをおすすめします。