さつまいもを温めたら、なぜか歯ごたえが残っている経験をしたことはありませんか? 多くの方が、その品質に疑問を抱くかもしれません。
しかし、その実態はというと、加熱の仕方が不足しているサインなのです。適切に熱を加えられていないさつまいもは、期待した柔らかな食感にならず、シャキシャキした部分が残念ながら残ることがあります。
今回のコラムでは、さつまいもがシャキシャキ感を持つ原因と、その際の対処法をご紹介します。
さらに、さつまいもがパサパサしてしまった場合の復活させるコツについても、詳しく語らせていただこうと思います。
さつまいもがシャキシャキする理由を解説!
それでは、詳しく見ていきましょう!
加熱不足が原因であることが多い
何度も言いますが、さつまいもが硬くシャキシャキとした食感になるのは、主に加熱の仕方に課題があるからです。例えば、電子レンジを使用した際には、均一に加熱されないことから硬い部分が残ることがよくあります。
さらに、高温で手早く加熱する調理法(フライや揚げ物など)では、さつまいもの内部まで熱が完全に伝わらないため、硬い食感が生まれがちです。それとは別に、品質に問題のあるさつまいもを使用すると、硬いというよりも繊維質が前面に出てきて、ガリガリとした食感になる場合もあります。
これにはまた別の対処が必要ですから、単純な加熱不足とは違う角度での理解が求められるでしょう。また、さつまいもの品種による差異もある程度は影響しますが、固い品種でも丁寧に時間を掛けて加熱すれば、しっとりとした食感になることが期待できます。
結論として、さつまいもがシャキシャキとした食感になる原因は、主に加熱方法、すなわち加熱不足にあると言えます。
さつまいもの食感改善にはゆっくり加熱が鍵
先に述べたとおり、さつまいもがシャキシャキした食感になってしまった場合でも、じっくりと時間をかけて再加熱することで、柔らかくホクホクな食感に生まれ変わらせることができます。
オーブンを利用した温かい再加熱法
さつまいもを美味しく再加熱するには、160~170度に予熱したオーブンがお勧めです。さつまいもをアルミホイルに包み、約15~20分間じっくりとオーブンに入れます。温度を控えめにしてゆったりと加熱することが、均一な加熱と理想的な食感を実現する秘訣です。
トースターを活用した手軽な再加熱法
少量のさつまいもを再加熱する時は、トースターが手早くて便利です。ただし、焦げを防ぐためにはアルミホイルで包んだ後、中火で10~15分ほど加熱してください。
電子レンジでの迅速な再加熱法
時間がない際には、電子レンジが役立ちます。耐熱容器に入れたさつまいもにラップをかけ、2~3分程度加熱するだけ。ただし、過剰な加熱は避け、さつまいもの大きさに合わせて加熱時間を調整することが大切です。また、解凍モードでゆっくり加熱することで、甘味をより一層引き出せます。
蒸し器でのやわらかな再加熱法
蒸し器を使ってさつまいもを加熱する方法は、ふんわりとやわらかな仕上がりになります。準備が整ったら、10~15分ほど蒸してください。蒸し器使用時は、さつまいもが均一に温まるよう注意し、表面が乾燥していれば水を少し振りかけると良いでしょう。
さつまいも再加熱のコツ
準備に手間はかかりますが、その分、理想的なホクホク食感が得られます。
さつまいものパサパサ具合を改善するテクニック
ここでは、理想的な食感から遠ざかった、パサパサとしたさつまいもをどのようにして元気を取り戻せるかを紹介します。完璧に初めの状態に戻すのは難しいですが、食感を改善するコツを解説します。
パサパサになる原因は何か?
さつまいもが乾燥してパサパサになる一番の原因は、その水分が蒸発してしまうことです。これには様々な理由があり、たとえば、加熱の時間を長くし過ぎたり、温度を高くし過ぎたりすることが考えられます。特に古いさつまいもは、その傾向にあります。
電子レンジでの加熱は非常に便利ですが、不均一な加熱によって局所的に温度が上がり過ぎてしまう可能性があるため、特に注意が必要です。急速加熱でさつまいもの特有の柔らかさを得ることは難しく、部分的にパサパサとする結果につながることもあります。
さつまいもは保存が効く食材ですが、時間が経つにつれて自然と水分が減少してしまいます。そのため、保存期間にも気をつけましょう。
パサパサ状態のさつまいもを再度ふっくらさせる方法
乾燥してしまったさつまいもは、水分を追加して加熱することで、再びふっくらとさせることが可能です。特に、水蒸気を利用した加熱方法が効果的で、蒸し器を活用することがおすすめです。通常の蒸し器の使用法と同じ手順で良いのですが、既に熱を通してあるため、加熱時間は短めに設定するのがポイントです。
電子レンジを使用する際は、さつまいもを濡れたキッチンペーパーで包み、さらにそれをラップで包み込んで数分間加熱します。この方法は、ラップ内の水分がさつまいもに吸収されることを目指しており、蒸し器で加熱するのと同じような結果を得られます。ただし、加熱しすぎには注意しましょう。過度な加熱はさつまいもの復活を難しくするため、少しずつ様子を見て加熱することが重要です。
もし完全な復活は難しくても、試してみる価値はあります。実践することによって、パサパサさつまいもが格段に改善することでしょう。ぜひ実践してみて下さい。
まとめ
さつまいもの食感がシャキシャキしているのは、基本的には火が十分に通っていないからです。こうした状態のさつまいもは、追加の加熱を行うことで、より柔らかな食感に変化させることが可能です。
さつまいもにはさまざまな品種があり、それぞれ食感に差がありますが、硬い食感が特徴の品種でも、適切に加熱すればシャキシャキ感はなくなり、ほっくりした食感を楽しむことができます。
そのため、もし「失敗したさつまいもを買ってしまった」と感じた場合には、すぐに諦めることなく、もう一度加熱してみることをおすすめします。^^
さつまいもは、ゆっくりと低温で加熱することで、その甘みや柔らかさが増すので、時間をかけることの大切さを心に留めてくださいね。