新鮮なりんごを選別する際には、以下の3つの要素をチェックしましょう。
- 茎の部分が直立しており、しっとりとした質感を持っていること。
- 軽く叩いた時に出る鳴りの良い音。
- 清々しいりんご特有の香り。
これらのポイントは、新鮮なりんごを見つけるための重要なシグナルです。
それでは、それぞれの見分け方について詳しく見ていきましょう。
新鮮なリンゴを見分ける3つのポイント
強くてしっとりしたヘタ
リンゴが枝から摘まれた跡であるヘタは、生き生きとしてボリュームがある場合、豊富な栄養を蓄えていた証拠です。新鮮なリンゴのヘタはみずみずしさを保ちつつ、固さがあります。しかし、押してみても曲がらない程度です。一方、鮮度が下がったリンゴは、そのヘタが乾いてしおれた印象を与えます。押してみると、柔らかく乾燥しているため容易に切れることがあります。
ラッパーのターキンの果樹園からリンゴが。この時期を彩るサンふじと、福島のべにこはく。楽しみー。 pic.twitter.com/OkLpsSyImW
— いとうせいこう (@seikoito) December 15, 2023
指で軽く叩いたときの音
指でリンゴの表面を軽くタップすると、新鮮なリンゴからはクリアな音が返ってきます。これは鮮度が高い証です。逆に音が鈍いと、それは鮮度の低下を示しています。ただしこのテストは、店頭でリンゴを確かめる際は、強く叩きすぎないよう十分に注意しましょう。リンゴを傷つけないよう、優しく行いましょう。
清々しい香りが感じられる
リンゴの種類にもよりますが、新鮮なりんごは食材固有の爽やかな香りがします。時間が経つにつれて、香りは酸味が増した発酵臭に変化し、食べ頃を逃すことになります。この変わった香りを感じたら、食べるのは躊躇した方が良いでしょう。ただし、過度に近づいて匂いを嗅ぐのは他のお客様の迷惑になる可能性があるので控えてください。
これらはリンゴを選ぶ際の新鮮さをチェックする便利な方法です。次にお買い物に行かれる際は、ぜひ実践してみてください。
りんごがシャキッとした食感を失う理由
りんごの独特なシャキッとした食感がなくなってしまうのは、経時に伴い水分と油分が蒸発してしまうからです。品種による違いもありますが、時間が経つに連れて、この心地よい感触は徐々に消えていくのです。
りんごには自衛機構があり、乾燥により内部の水分や油分が失われそうになると、自身でワックスのような物質を分泌して皮膚をコーティングし、保護する働きがあります。
まさにそのテカテカとしたりんごの表面を見ると、「これはワックスが塗られているんだ」と誤解する人もいますが、実際にはりんご本来の現象なのです。
このワックス状の物質が分泌されるということはりんごが美味しさの頂点に達したサイン。だからこそ、ワックスが分泌されたと見受けられたときが、食べごろのシグナルです。
タイミングを逃さず食べることで、りんごが持つ本来のシャキシャキとした食感を最後の一瞬まで堪能することができるでしょう。
リンゴを長持ちさせる保存テクニック
リンゴは冷やして湿度を保つのが好みのフルーツです。冷蔵保存により、乾燥を防ぎつつ、1か月から2か月程度その風味を維持することが可能です。この方法について、さらに解説していきましょう。
りんごの適切な保存法
①一個ずつラップする
りんごは洗わずに、個別にペーパータオルや新聞紙で包んでください。これは乾燥を防ぐためです。
②袋で密封し、冷やす
りんごをポリ袋などに入れ、空気を抜いて口をしっかりと閉じます。りんごが放つエチレンガスは他の食品を速やかに傷めることがあるため、この方法で防ぎます。袋をしっかり密封することでガスの逃げを防ぎます。
理想の保存温度は0〜5℃とされています。家庭用冷蔵庫の野菜室は平均6℃程度で冷蔵室より温度が高い傾向にあります。そのため、温度設定が可能な場合には冷蔵室での保存を推奨します。
大量にりんごを頂いた場合は、家の中でもっとも涼しく、温度の変化が少ない場所を選びましょう。直射日光は避け、ダンボールに新聞紙をかけて暗くします。ただし、この常温保存は冬季に限定されます。夏季については冷蔵保存が絶対条件になります。
まとめ
“りんごは医者いらず”ということわざが示すように、りんごは健康を象徴する果物として広く認知されています。最近になっては、その豊富な栄養価に注目が集まり、ダイエットや美容を意識する人たちの間でも重宝されているんですよ。
りんごの鮮度を見極めるポイントは、以下の3点です。
- 茎がしっかりしており、湿り気を帯びていること。
- 軽くタップすると、クリアな音が響くこと。
- さわやかな香りが感じられること。
旬の時期に収穫されたりんごは、瑞々しく、口の中で広がる甘さが格別です。この記事を参考にして、新鮮なりんごを見分け、適切に保存して、おいしく健康によいりんごをたっぷりと味わいましょう。