新年と初夢の期待
「今年は初夢で富士山を見たから、良い一年になるに違いない!」と語る人がいます。また、「初夢を覚えていないなあ」という人も少なくありません。新年になると、初夢にまつわる話で盛り上がることが多いですね。
初夢とはいつ見る夢のことか
さて、「初夢」ですが、これはいったいどの夜に見る夢をさすのでしょうか。大晦日の夜に見る夢なのか、元日の夜の夢なのか、それとも新年を迎えて初めて見る夢であればどの日に見ても良いのでしょうか。ここにはどのような決まり事が存在するのでしょうか?
初夢に関する解説
本稿では、「初夢」に関していつ見るべきかを詳しく解説していきます。さらに、お子様から質問された際にどのように説明すると良いのかも抑えていきましょう。
- 初夢の意味とその伝統
- 子どもに聞かれたときの説明のポイント
初夢の意味とその伝統
初夢は、新年に見た夢を指し、その内容によって一年の福祉が占われるとされています。特に、「一富士二鷹三茄子」という言葉で表される夢は、縁起が良いとされています。
このフレーズ「いちふじにたかさんなすび」には、次のような意味が込められています:
- 最も縁起が良いとされるのは富士山の夢
- 次に良いのは鷹を夢に見ること
- そして三番目に良いのは茄子の夢
これらの要素はそれぞれ、幸運や繁栄を象徴しており、新年にこれらの夢を見ることは非常に吉とされています。
【一富士二鷹三茄子】
初夢で見ると
縁起がいい夢を順に並べた語一番目が富士山🏔
二番目が鷹🐦
三番目が野菜の茄子🥬なんでも、それぞれ
・不死(無事)
・高い
・成す
という言葉かけが由来なのだそう👀
ダジャレ…!— ユウさん@【言葉】に関する情報を発信 (@YoumiExceed63) May 21, 2024
子どもに聞かれた際のポイント
子どもが「なぜ、富士山や鷹や茄子なの?」と聞いたら、日本の文化や言葉遊びに関する面白い背景を説明してあげると良いですね。こう答えるとわかりやすいでしょう。
「実は『一富士二鷹三茄子』という言葉には、日本の昔の人々が考えたおもしろい理由があるんだ。まず、『富士山』は日本で一番高くて美しい山だから、その山を見る夢は、一番素晴らしいと考えられているんだ。富士山は古くから信仰の対象で、幸運をもたらすとされているよ。次に『鷹』は、とても高く上まで飛び上がることができる鳥で、強くて見通しが良いことから、物事を成功に導く力があるとされているんだ。鷹が飛んでいる姿は、目標に向かって力強く進む様子を表しているよ。最後の『茄子』はね、これはちょっとした言葉遊びもあるんだ。茄子を日本語で「なす」とも言うでしょ?これが「成す」つまり「実現する」という意味に通じるから、夢が叶う、つまり目標や願いが実現するという良い意味が込められているんだよ。だから、これらのものを夢で見ると、1年が幸せで成功に満ちたものになるといい伝えられてきたんだね。」
初夢はいつ見るのが正しいのか?
現代社会では、年の瀬を彩るさまざまなイベントやテレビのカウントダウン番組に夢中になり、夜を徹して過ごす人が多いため、大晦日の夜に見る夢を初夢とする習慣は希薄になっています。一般的には、「新年を迎えた後に初めて睡眠についた夜に見た夢」が初夢と考えられているのですから、大半の場合では元日の夜、すなわち1月1日から2日にかけての夜に見られる夢がそれにあたります。しかしながら、歴史を紐解くと、初夢についてはさまざまな解釈があったことが分かります。
江戸時代の初夢に関する三つの見解
江戸時代(1603年~1868年)には初夢に関して三つの異なる見方がありました。これらの見解は、それぞれ特有の文化的背景や生活様式に基づいているものでした。
大晦日の夜に見る夢
新しい年を迎える瞬間に見る夢を「初夢」とする考え方があり、大晦日の夜に眠りにつき、新年を迎えた後に覚えている最初の夢を指すものでした。
元日の夜に見る夢
年末に負債を清算し、新年を迎える清々しい気持ちで大晦日は徹夜で挨拶を行う風習があったため、実際に元日の夜まで眠ることができなかった人々も多く、そのような翌日に見る夢を初夢とする見方がありました。
旧暦1月2日の夜に見る夢
七福神が描かれた宝船の絵を枕元に置いて眠ると良い夢が見られるという風習が広まり、それに基づき1月2日の夜に見る夢を初夢と考えるが主流になりました。
これらの考え方により、「初夢」の定義は時代や地域によって異なり、一致するものではなかったのです。現代では一般的に元日の夜に見た夢を初夢と捉えることが多いですが、初めて見た夢をいつであれ初夢とする考え方もあります。夢を見ない場合や、覚えていない場合もありますが、その点については心配する必要はありません。
初夢っていつ見るのが正解?と思って調べると3パターンもあって分からなすぎ
なので、3日までに見た夢でいい意味のを初夢にしようと思う😗
1日目=覚えてない(昨日)
2日目=まだ会ったことない界隈の大物の方達とお会いして飲んでた🍻笑(今日)
3日目=一富士二鷹三茄子、もしくは白蛇希望🙏おはよ☀️
— 🩵みなみ🩵 (@373_south_373) January 1, 2024
子どもへ初夢を説明するなら
「初夢」とは、新たな年を迎えて最初に見る夢のことです。
日本では、この初夢には重要な意味を持つとされ、夢の内容からその年の運勢を占う、楽しむ風習が存在します。
特に、新年の1月1日の夜から翌2日の朝に見た夢を「初夢」と称することが一般的です。
大晦日に晩更かしをしない場合は、12月31日に就寝する前にこの話をしてあげましょう。
しかし、大晦日に夜更かしをする場合には、1月1日の夜にしっかりと眠ることで、その夜に見た夢が「初夢」になります。
「一富士二鷹三茄子」という言葉は聞いたことがありますか?これは、初夢で見ると縁起が良いとされる夢の内容で、最も良いのが「富士山」、次に「鷹」、そして「茄子」といった順番で縁起が良いとされています。
これらが夢に現れると、1年間の幸運が訪れると古来より信じられています。
そのため、新年には素敵な夢が見られるように、心地よい思いを胸にして眠ることが推奨されています。
また、初夢で見た楽しい夢を家族や友達と共有してみてください。
それぞれの夢に込められた意味を一緒に探るのも一興です。夢を覚えている場合は、朝になったら教えてくださいね。
このように話をしてみると良いでしょう。
初夢について話し合うことで、良いこともそうでないこともポジティブに変えることができる、そんな一年にすることが望ましいですね。