ノートパソコンの充電が「100%にならない」という疑問や不安を抱える方は少なくありません。現に、99%で停止してしまうことや、さらに低いパーセンテージで充電が完了してしまう場合も少なくないです。ノートパソコンの充電が100%に達しない際の対応策について、ここでくわしくご説明いたします。
充電が100％にならなくても問題ないケース
ノートパソコンのバッテリーが充電しても99%や90%程度で止まる場合でも、使用に支障がなければ心配無用です。充電最大数値が50%以下のような明らかな異常が生じていたり、充電が一切できない状態でなければ、大きな問題はありません。バッテリーが満充電にならなくても、通常通り使用可能であれば特に対応を考える必要はないでしょう。
使用環境にもよりますが、常にコンセントに繋がった状態で使用するという方もいらっしゃるでしょう。そのような使用方法であれば、充電数値が100%に達しなくても心配することはありません。次に、バッテリーの充電最大値が100%にならない可能性について解説していきます。
充電が完了するのに時間がかかることもあり
ノートパソコンを充電する際、電池残量が90パーセントの後半に差し掛かると、なかなか数値が上昇しなくなる現象は珍しいことではありません。たとえば、99パーセントに達するまでは順調に残量が増加していたとしても、99パーセントから100パーセントになるのに1時間近く要する場合が実際に存在します。
このような状況は、スマートフォンやタブレットでもよく見られ、何も心配する必要はありません。99パーセントからなかなか進行しない場合でも、充電ランプが点灯していればそのまま放置しても問題ありませんし、99パーセントの時点で既に十分な充電がなされているので、そこで充電作業を終えてしまっても構わないのです。
99パーセントから100パーセントに達する際には、それ以前のパーセント数値の増加と同様にスムーズに充電されないことが「よくある」ので、この点は覚えておくと便利です。特別な対応をする必要はなく、「普通のこと」として考え、気にせず放置しておいても大丈夫です。
私の ノートパソコンでは 90 %で 充電が 止まるように なっています（90 % 以上の ときに 充電器を 挿しても 充電されない）。
— ソケセテ ﾙ{ほんあか|本赫} （Sokesete，소케세테，سٯکېسېتې） (@madeinwariofan) October 26, 2023
バッテリーの寿命を延ばすための機能について
ご使用のノートパソコンには、バッテリーの寿命を延ばすための便利な機能が備わっていることがあります。この機能により、バッテリーの充電を100%まで行わず、80%や90%程度で自動的に充電を停止するよう設定されていることがあります。
例えば、充電量が80%に減るまで新たに充電が始まらない、または充電しても最大95%で充電が停止するといった具合に、機種や設定によってその動作は千差万別です。
こうした機能はバッテリーの劣化を最小限に抑える目的で設けられており、満充電するよりもバッテリーの充電を適度なレベルでとどめておくことで、長期間にわたってバッテリーの性能を維持する効果があります。
このため、充電が100%に達しない場合でも、故障ではないため心配する必要はなく、そのまま普段通りに使用していただいて構いません。
一部のパソコンでは、設定によっては50%前後で充電が停止することもあります。これに気付いた場合は、デバイスのバッテリー設定を確認し、必要に応じてお使い頂く環境に合わせて変更してください。
設定方法はパソコンによって異なるため、お手持ちのパソコンの型名やメーカー名に「バッテリー設定」というキーワードを加えて検索すれば、設定方法を見つけることができるでしょう。
ノートパソコン充電が65%で止まるから気が狂ってんのかと思ったら仕様だった よかった
— まんぼう (@manbo_m) September 10, 2023
バッテリーの消耗による影響
ノートパソコンのバッテリーは、経年劣化すると共に徐々に消耗してくるため、充電能力が低下していきます。「以前は100％充電できていたのに」と感じ、特に設定を変更した覚えがない場合は、バッテリーの劣化が進んでいる可能性が高いです。ただし、90％程度までしか充電できなくても、パソコンの動作に問題がない場合や、主に電源を接続して使用している際は、現状に不都合を感じていなければ、特に心配は不要です。
バッテリーがある程度の消耗を示すことは一般的であり、中古のノートパソコンに至っては完全に充電できない状態の製品も実際に存在しますが、使用には差し支えありません。その状態で不便を感じなければ何も対策を講じる必要はありません。
逆に、外出時にパソコンを利用することが多く、バッテリーの充電可能容量の減少が使い勝手に影響を及ぼす場合や、充電率が100％にならないことが精神的に気になる場合（本来はそこまで気にする必要はありませんが）、バッテリーの交換や新しいパソコンへの移行も検討する価値はあるでしょう。
中古パソコンにおけるバッテリーの状態
中古のパソコンを手に入れた際、フルチャージしたとしてもバッテリーの残量が100％に達しない場合がしばしばあります。これはバッテリーが劣化している兆しで、中古品を扱う際に頻繁に遭遇する事象です。多くの事例ではこの事実は商品の説明等に記述されています。
特に中古のノートパソコンにおいては、バッテリーの機能が完全に失われていることも珍しくありません。例えば、バッテリーが望ましい状態ではなくとも、電源に接続することで通常どおり使用できる場合もありますが、バッテリー自体が保証対象外であることが一般的です。
実際に私自身も複数の中古パソコンを利用した経験がありますが、その中の一台は全く充電ができずに電源を常時接続しないと使用できない状態でした。もしお手持ちのパソコンが中古のノートであれば、これらのことを理解して「中古であることの宿命」と割り切る必要があるでしょう。
ただし、商品説明にバッテリーが正常であると明記されている場合は状況が異なります。説明に記載がない場合は、基本的にバッテリーに関する保証がないと考えた方が無難です。
初期不良の可能性について
新品を購入した際には、初期不良が存在することも考えられます。初期不良が疑われる場合は、直ちに購入先の販売店や製造元へ連絡し、適切な対処を行ってもらうことが重要です。（※連絡先は商品により異なるため、購入時に確認してください）
先述したように、「バッテリー保護機能」である可能性もあります。バッテリーの充電が80％から99％の間で停止するケースや、他の動作に問題がなく、常に同じパーセンテージで充電が止まる場合は、バッテリー保護機能によるものである可能性が高いです。
しかし、最初から全く充電されない、あるいは30％程度しか充電されないといった状況は異常です。特に新品の製品でこのような状態が見られる場合は、初期不良である可能性が高いと言えます。この種の事態に遭遇したならば、早急な問い合わせと対応を求めましょう。
充電についてのまとめ
スマートフォンなどの充電は、必ずしも100％に達していなくとも、正常に行われていれば問題はないといえます。これは無用な心配を避けるためにも重要なポイントです。例えば、バッテリーが経年劣化しているような状況であっても、日常的に電源に接続して使用する分には問題がない限り、特に気にする必要はありません。実際に、“普段通りの使用”が可能であれば、100％充電されていない状態であっても、具体的な対策が必要な場合はほとんど存在しないと考えられますので、ご安心ください。
