家庭にあるものだけで、簡単に50度のお湯を作る方法をお教えします。わざわざ温度計は必要ないんです。
このお湯は、様々な場面で役立ちます。例えば、チョコレートを溶かす時に使う湯煎や、洗濯した衣服の気になる臭いをなくす時、そしてあさりの砂をきれいにするのも早くなります。
毎日の生活の中でとても使い勝手の良い50度のお湯を、是非とも試してみてください。
温度計を使わずに50度のお湯を作る方法
給湯器で設定できる温度はあるけれど、設定できないときもあります。とはいえ、専門の道具がなくても50度のお湯を作ることは可能です。準備するのは簡単です。
- まず、ボウルなどの入れ物に水を満たします。
- 次に、沸かしたお湯をその入れ物に加えます。
熱湯は100度ですが、少しだけ温度が下がっても心配ありません。この方法でだいたい50度のお湯ができます。完璧に正確ではありませんが、日々の生活には差し支えないでしょう。
実際に試してみた結果は?
予算の都合で、100円均一の店で買った温度計を使用しました。沸騰したお湯が100度、冷えた水道水が10~15度です。この二つを同じ分量で混ぜ合わせると、一般には50~55度になると考えられますが、実際にはどうなるでしょうか?まず、水道水を容器に入れてその温度を測定します。夏場は水温が高く、冬場は低いため、季節によっても差が出ます。続いて、沸騰したお湯を同じ分量加えて軽くかき混ぜた後の温度を測ると、51度でした。使用した水の量は合計で1200ミリリットル(各600ミリリットル)ですが、使う容器や水温によって結果が変わることがあるため、あくまで目安としてください。
50度のお湯ってどれくらい熱いの?
多くの方が適温と感じるお風呂の湯温は40~42度です。それに対して50度は相当熱いと言えるでしょう。触れるとしても、手を短い時間(2~3秒程度)であれば可能な程度の熱さですが、やけどの危険も伴います。お子様がいるご家庭では、特に注意が必要です。例えば草津温泉では源泉の温度が50度近くもありますが、直接入るには熱過ぎます。だから、湯をかき混ぜる「湯もみ」という方法で、温度を下げつつ湯を柔らかくする効果が得られます。
50度のお湯の活用法は?
チョコレートを溶かすのにちょうどいい温度!
チョコレートを溶かすときは、沸騰したお湯だと熱すぎて香りが損なわれることがあります。そのため50~55度のお湯がおすすめです。以下に50度のお湯を使ってチョコレートを溶かす手順をご紹介します。
- チョコレートを小片に切ります。
- 耐熱ボウルを用意し、ボウルの底にお湯を入れた鍋の上に置きます(湯煎法)。
- ボウルにチョコレートを入れ、50度に温めたお湯でゆっくりと溶かします。
- チョコレートがなめらかになるまで静かにかき混ぜます。
この温度ならチョコレートがやさしく溶けて、理想の状態になります。お湯は少し多めに取って、温度をうまく調整してくださいね。
生乾きの臭いをさっぱり解消!
部屋干しで残念な臭いが付いた洗濯物も、50度のお湯でつけおきすると、臭いの原因となる細菌がしっかり落ちます。生乾きの匂いを防ぐための洗濯物のつけおき手順は以下の通りです。
- 洗濯物をチェックし、特に汚れや匂いが強い部分を確認します。
- 50度のお湯を用意し、適量の洗濯用洗剤を溶かします。
- 洗濯物をお湯に完全に浸し、30分間つけおきします。
- 時間が経ったら、通常通り洗濯機で洗い流します。
この方法で洗濯物の匂いを効果的に取り除くことができます。高温のお湯が、臭いの元を効果的に除去してくれるでしょう。
審『匂いのキツイ柔軟剤の残り香も熱いお湯(50度くらい)に漬け置きするのが一番効きました。』>RT
— 土佐暮らしの陸奥守 (@tosa_muttyan) September 23, 2024
貝の砂抜きを5分で行う方法
貝の砂抜きは時間がかかると思われがちですが、50度のお湯を使うと、短い時間で簡単に済ませられるのです。わずか5~10分で砂抜きが完了する手段をご紹介しましょう。
まず、あさりやしじみを冷たい水で洗い流し、目に見える汚れや不純物を取り除きます。
次に、50度のお湯を用意し、海の塩分濃度に近づけるために塩を3%程度加えます。
そのお湯に貝を入れて20分間静かに置いておくと、効果的に砂が抜けます。
時間が経ったら、貝を取り出し、冷水で軽く洗い流すだけです。
この方法なら、手間がかからずに貝の砂や汚れが綺麗に取れます。
50度付近のお湯にて急速砂抜き中 pic.twitter.com/b1EFBPBM4w
— さくららん (@meow_meow_1111) July 11, 2024
しおれた野菜を元気にするコツ
冷蔵庫でしおれてしまった野菜も、50度のお湯で素早く復活させることができます。
たった2分間お湯につけるだけで、野菜がしゃっきりと甦り、本来の美味しさを取り戻します。
この方法は鶏の胸肉にも有効で、ふっくらとした仕上がりを保てるのです。
簡単なお湯の作り方
50度のお湯を用意する方法は、難しい工程や特別な器具を要しません。以下の手順で、手軽に作ることができます。
- 最初に、ボウルやその他の容器に水を入れます。
- 次に、沸かしたお湯を水と量を同じにして加え、よく混ぜ合わせます。
水の温度が10から15度、沸かしたお湯が100度の状況であれば、単純な操作で概ね50度のお湯を作ることが可能です。
このお湯はチョコレートを溶かす湯煎から、洗濯、簡単な料理まで、様々なシーンで役立ちます。多忙を極める日々を過ごす皆さまにとって、とても実用的な手法です。ぜひこのやり方を試していただければと思います。