今回は、ミニトマトの皮を柔らかくするコツをご紹介します。意外と多様な品種があるミニトマトですが、その中には皮が堅いものも。
実は、育て方がその堅さに影響を及ぼしており、水やりや肥料の調整、日光の当て方など細かな点に注意が必要です。
しかし、すでに収穫したミニトマトの皮が固い場合は、柔らかくするよりも皮を剥いてしまうことをおすすめします。湯剥きは手早く皮を取り除ける方法です。
この記事の後半部分で湯剥きの手順を丁寧に説明していますので、興味のある方はそちらをご覧ください。
ミニトマトの柔らかい皮への秘密!栽培のコツ大公開
前回のお話で触れた通り、ミニトマトの柔らかな皮を目指す栽培方法には、主に2つの重要なポイントが存在します。これらを押さえれば、理想の食感をもつミニトマトを育てることができます。
それでは、どのような点に注意したら良いのか、詳しく見ていきましょう。
- 柔らかな皮質をもつ品種を選択する
- 水やり、施肥、日照の三要素の適切な管理
上記のポイントを意識して栽培することで、味わい深いミニトマトの皮を柔らかくすることが可能です。それでは、具体的な方法について、さらに詳細をご紹介していきます♪
柔らかい皮の品種を選ぶ
まず、柔らかくて扱いやすい皮を持つミニトマトの種類を選択しましょう。家庭での栽培に最適な種子や苗として、以下に柔らかい皮を特徴とする品種をご紹介します。
プチぷよ
「プチぷよ」は非常に薄い皮が魅力の一つであり、柔軟性もあるため、裂果するリスクが低いです。また、高糖度でありながら濃厚なトマトの風味が楽しめるのも特長。鮮やかな赤色が特徴的な美しい外見も持っています。更なる利点として、カビに対する耐性を持つため、栽培の際に発生する病気が少ない点も安心材料となります。
ピンキー
「ピンキー」も薄皮で裂果をしにくい特性を持つミニトマトです。色合いは「プチぷよ」よりも優しいピンク色で、さくらんぼのような見た目をしています。糖度は約10度と甘く、程よい酸味とのバランスが取れた美味しさがあります。滑らかな舌触りと穏やかな味わいが魅力です。
あまぷる&ぷるるん
「あまぷる」は、皮の薄さが際立っており、カゴメとコメリが共同開発したことで知られるミニトマトです。薄皮が特徴すぎて輸送が困難という、なかなかの個性を持っています。それゆえに、家庭菜園向けの商品として市場に出ていますので、もし手に取ることができたら、栽培してみる価値は大です。個人的にも特にオススメしたい品種です。
この「あまぷる」と同じような優れた特徴を持つ「ぷるるん」という品種もお試しいただきたいですね。ただし、これらの品種はインターネットで検索しても情報があまり出てこないかもしれませんので、地元のホームセンターなどで直接探してみると良いでしょう。
水やりの適量を見極める
水やりは、ミニトマトの皮の質に深い関係があります。特にプランターでの栽培の場合、土が乾く傾向にあるため、毎日の水やりが基本となりますが、土がそれほど乾いていなければ、水をあげる必要はありません。ただし、水をたくさんやりすぎると裂果を引き起こすだけでなく、トマトの味覚を損ねることもありますので、水やりの量には慎重になるようにしましょう。
栄養のバランスを考えた追肥
水分はもちろん、追肥による栄養の均衡も大切です。特にリン酸は植物の花や実、根の生育に必須なので、リン酸を含む追肥をするとミニトマトが元気に育ってくれるでしょう。しかし、肥料もバランス良く与えることが求められます。適正な量の施肥を心掛け、過剰なリン酸は逆効果を招くこともあるため用心しましょう。トマト専用の配合追肥がホームセンター等で手に入るので、迷ったらそのような商品を使用すると良いでしょう。
日射管理と葉の調整
強い日差しの影響でミニトマトの皮が硬くなることがあります。プランターが直射日光を受けやすい場所にある場合は、何枚かの葉を残して日差しを遮るのが推奨されます。適正に残された葉が適度に日差しを遮るので、日の傾き具合に合わせてミニトマトに必要な日照時間を確保することができます。また、プランター栽培では、昼間の強い日差しを避けるために、日光が直接当たらない場所へ移動させることも有効です。
硬いミニトマトの皮を美味しく食べる方法
栽培のコツではなく、硬い皮を上手に処理する方法を求めてこのページにたどり着いた皆様に朗報です。これから、手軽にできるミニトマトの皮の湯剥き方法をご紹介します。簡単に理解できる動画を見つけたので、さっそくご覧になってみてください。
動画を見ていただければ分かる通り、とてもシンプルな手順です。
- 手順1:ミニトマトのヘタを取り除きます
- 手順2:爪楊枝を使って皮に小さな穴をあけます
- 手順3:氷を入れた水を準備します
- 手順4:鍋でお湯を沸かします
- 手順5:沸騰したお湯にミニトマトを入れて10秒加熱します
- 手順6:ミニトマトを取り出して準備した氷水に浸します
- 手順7:皮の裂け目からむいていきます
手順を細かく説明しましたが、実際に試してみると非常に簡単な作業です。この方法でミニトマトの硬い皮を手早く取り除き、料理に活用しましょう。ミニトマトの皮は加熱しても柔らかくなりにくいため、湯剥きして皮を取り除くのがおすすめです。
まとめ
ミニトマトの皮をやわらかくする方法と、湯剥きの手順についてご紹介しました。
自家栽培のミニトマトにはさまざまな品種が存在し、ミニトマトの中には皮が硬いものもあります。
特に自宅で育てたミニトマトは、商業的に栽培されたものと比べ、皮が硬いと感じることがありますが、これは避けられない事象です。そのような場合には、硬い皮をそのまま受け入れて楽しむか、湯剥きして皮を除去するのが良いでしょう。
また、品種以外にも栽培環境が皮の質に大きな影響を与えます。
栽培がまだ慣れない方は、「水やり」「肥料の量」「日光の当たり方」に注意して、皮の質を左右する要素に気を配ることが大切です。ぜひ、柔らかくて美味しいミニトマトを作るために工夫を凝らしてみてくださいね。ヽ(*´∀`)ノ