「将棋の戦法ってたくさんありすぎて、どれを覚えればいいの?」──そんな悩みを持つ人にぴったりの記事です。
この記事では、初心者でもすぐ実戦で使えるおすすめの戦法5選と、あなたの性格に合わせた戦法の選び方をやさしく解説します。
さらに、勝率を上げるために欠かせない「囲い」の基本や、自分に合う戦法を見つける3つのステップも紹介。
プロ棋士も使う戦法を理解すれば、今までとは違う視点で将棋を楽しめるようになります。
今日からあなたも、自分だけの戦い方で勝つ「マイ戦法」を見つけてみましょう。
初心者でも勝てる!将棋のオススメ戦法とは?

将棋を始めたばかりの人が最初に悩むのが、「どう指せばいいの?」という点です。
実は、将棋には数えきれないほどの「戦法(せんぽう)」が存在します。
戦法とは、駒の動かし方をパターン化した定跡(じょうせき)=勝ちやすい型のこと。
この記事では、その中でも初心者が覚えるだけでグッと勝率が上がる「おすすめ戦法」をやさしく解説します。
そもそも「戦法」って何?初心者でも理解できる基本の考え方
「戦法」とは、対局の序盤にどのように駒を動かすかを決める“作戦”のことです。
例えば野球でいえば「守り重視のチームか、打撃重視のチームか」を決めるようなもの。
将棋では、序盤の駒組みがその後の展開を大きく左右します。
そのため、初心者のうちは独自の感覚で指すよりも、まず定跡(すでに多くの棋士が研究している型)を真似ることが上達の近道です。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 戦法 | 序盤の駒組み・作戦 |
| 定跡 | 研究された最善手順のこと |
| 駒組み | 駒を配置して陣形を作ること |
「居飛車」と「振り飛車」――2つの大きな流派を知ろう
将棋の戦法は大きく「居飛車(いびしゃ)」と「振り飛車(ふりびしゃ)」の2つに分かれます。
この分類は、最も攻撃力が高い駒「飛車」をどこに動かすかによって決まります。
飛車を初期位置に残して戦うのが「居飛車」。
一方で、飛車を横へ移動させて戦うのが「振り飛車」です。
| タイプ | 特徴 | おすすめタイプ |
|---|---|---|
| 居飛車 | 正面から攻め合う王道スタイル | 攻めが好きな人 |
| 振り飛車 | 受けながら反撃するカウンター型 | 守りが得意な人 |
つまり、自分が攻めたいのか、守りたいのかを意識することで、最初に覚える戦法の方向性が決まります。
あなたは攻め派?守り派?タイプ別の戦法選びのコツ
自分の性格やプレイスタイルに合った戦法を選ぶことが、上達の最短ルートです。
「とにかく前に出たい!」という人は、棒銀や横歩取りのような攻撃的な戦法を。
「相手の出方を見て反撃したい」という人は、四間飛車や美濃囲いを覚えると良いでしょう。
| タイプ | おすすめ戦法 | 特徴 |
|---|---|---|
| 攻め派 | 棒銀、横歩取り | 序盤からスピード勝負を仕掛ける |
| 守り派 | 四間飛車、美濃囲い | 相手の攻撃を受け流してカウンター |
| バランス派 | 角換わり、三間飛車 | 柔軟に戦えるオールラウンダー型 |
戦法はあなたの個性そのものです。
「勝てる形」だけでなく、「自分が楽しいと思える形」を見つけることが、将棋を長く楽しむ秘訣です。
まず覚えたい!初心者にオススメの戦法5選
ここでは、これから将棋を本格的に始める人がまず覚えるべき「5つの代表的な戦法」を紹介します。
どれもプロ棋士や上級者がよく使う基本形ばかりで、初心者でも実戦で使いやすいのが特徴です。
それぞれの戦法の狙いや弱点を理解すれば、自然と勝率も上がります。
① 棒銀戦法 ― 攻撃重視で勝ちたい人におすすめ
「棒銀(ぼうぎん)」は、銀将を飛車の前にまっすぐ進めていく攻撃的な戦法です。
銀と飛車の連携で相手陣を一気に突破するのが狙いで、単純ながら非常に強力です。
初心者にも人気の理由は、形が分かりやすく、少ない手数で攻め込める点です。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | 居飛車戦法 |
| メリット | シンプルで覚えやすく、攻撃の型を学べる |
| デメリット | 守備が薄く、対策されやすい |
「攻めの感覚」を身につけたい初心者にうってつけの戦法です。
② 四間飛車 ― 守りながらチャンスを狙うバランス型
「四間飛車(しけんびしゃ)」は、振り飛車戦法の代表格です。
飛車を左から4列目に移動させ、相手の攻撃を受け止めながら反撃するスタイル。
攻守のバランスが良く、戦法の中でも非常に安定しています。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | 振り飛車戦法 |
| メリット | カウンターが狙いやすく、戦局が安定する |
| デメリット | 駒の捌き(さばき)を覚えるまで難しい |
相手の動きを見てから対応するスタイルなので、冷静な判断が得意な人におすすめです。
③ 三間飛車 ― 柔軟に対応したい中級者への一歩
「三間飛車(さんけんびしゃ)」は、飛車を左から3列目に配置する戦法。
四間飛車よりも攻撃的で、カウンターだけでなく自分からも攻めていけます。
また、急戦(序盤から仕掛ける戦い)にも持久戦(守り合い)にも対応できる柔軟さが魅力です。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | 振り飛車戦法 |
| メリット | 攻守のバランスが良く、応用が効く |
| デメリット | 形が多く、習得に少し時間がかかる |
とくに「石田流三間飛車」はプロでも人気で、攻めの形が美しいとされています。
④ ゴキゲン中飛車 ― カウンター狙いの実戦派スタイル
「ゴキゲン中飛車」は、飛車を盤の中央(中飛車)に動かして戦う戦法です。
プロ棋士の近藤正和さんが広めた戦法で、当時の将棋界に革命を起こしました。
中央から攻めを仕掛けるため、主導権を握りやすく、カウンターも強力です。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | 振り飛車戦法(後手番向き) |
| メリット | 中央支配が強く、主導権を握りやすい |
| デメリット | 先手では使いにくく、研究が必要 |
読み合いを楽しみたい人や、実戦での対応力を鍛えたい人に最適です。
⑤ 角換わり ― 一気に上達を目指す研究型プレイヤー向け
「角換わり(かくがわり)」は、お互いの角を序盤で交換してから戦う居飛車戦法です。
持ち駒に角があるため、常に相手に打ち込まれる可能性があり、緊張感の高い展開になります。
定跡が細かく研究されており、知識が深まるほど強くなる戦法です。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | 居飛車戦法 |
| メリット | 読み合いの練習になり、上級者へのステップになる |
| デメリット | 研究量が多く、初心者にはやや難しい |
「もっと強くなりたい」という意欲の高いプレイヤーにおすすめです。
一度ハマると、将棋の奥深さがどんどん楽しく感じられるでしょう。
勝率を上げたいなら「囲い」を覚えよう

将棋で勝つためには、攻めの戦法だけでなく守りの形=囲いを理解することが大切です。
どんなに攻めがうまくても、玉(王様)がすぐ取られてしまえば意味がありません。
ここでは、初心者が最初に覚えておくと強くなる代表的な囲いを紹介します。
「囲い」とは?玉を守る将棋の防御システム
囲い(かこい)とは、玉を安全に守るための守備陣形のことです。
まるで「城の壁」を作るように、自分の玉を守る駒を配置していきます。
しっかりした囲いを作ると、相手の攻撃を受け止めながら冷静に反撃できます。
| 囲いの種類 | 使われる戦法 | 特徴 |
|---|---|---|
| 矢倉囲い | 居飛車 | バランスが良く、上部からの攻めに強い |
| 美濃囲い | 振り飛車 | 横からの攻めに強く、組みやすい |
| 船囲い | 居飛車 | 手数が少なく、素早く戦いに移れる |
「攻めより守りを固めたい」という人は、囲いの形を先に覚えると安定感が一気に上がります。
初心者に人気の囲い3選(矢倉囲い・美濃囲い・船囲い)
まずは、初心者でも簡単に組めて効果が高い「基本の3つの囲い」を見ていきましょう。
① 矢倉囲い(やぐらがこい)
矢倉囲いは、居飛車でよく使われる囲いで、王道の守備型です。
金と銀を組み合わせて王の前をガッチリ固めるため、上からの攻撃にとても強いです。
見た目も美しく、「矢倉は将棋の純文学」とまで言われるほど。
② 美濃囲い(みのがこい)
美濃囲いは、振り飛車で最も人気のある囲いです。
右側に王を動かし、金銀でしっかり囲む形で、横からの攻撃に滅法強いのが特徴です。
短い手数で組めるので、初心者にもおすすめです。
③ 船囲い(ふながこい)
船囲いは、玉が船に乗っているような形から名づけられました。
数手で簡単に組めるため、スピード勝負が得意な人にぴったりです。
ただし守備力はやや低めなので、攻撃を優先するタイプに向いています。
| 囲い | 守備力 | 組みやすさ | おすすめタイプ |
|---|---|---|---|
| 矢倉囲い | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | 守り重視派 |
| 美濃囲い | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | バランス派 |
| 船囲い | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | スピード派 |
強固な防御を誇る「穴熊囲い」とは?
「穴熊囲い(あなぐまがこい)」は、囲いの中でも最強クラスの守備力を持つ形です。
玉を隅に配置し、周囲を多くの駒で固めることで、まるで熊が穴に潜るような堅牢な城になります。
完成すればほとんど崩れませんが、組むまでに手数がかかるのが弱点です。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | 居飛車・振り飛車どちらでも使用可 |
| メリット | 最強の守備力。終盤戦で圧倒的に有利 |
| デメリット | 構築に時間がかかり、攻撃力が下がる |
慣れてきたら、美濃囲いから発展して「高美濃囲い」や「穴熊囲い」に挑戦してみると良いでしょう。
囲いを理解すると、どんな局面でも冷静に対応できるようになります。
自分に合う戦法を見つける3つのステップ
戦法には数多くの種類がありますが、どれを選ぶかで将棋の楽しみ方がまったく変わります。
ここでは、初心者でも迷わずに自分に合った戦法を見つけられる3つのステップを紹介します。
この方法を使えば、感覚やセンスに頼らず、理論的に「自分の戦い方」が分かるようになります。
ステップ① 「勝ち方」ではなく「楽しみ方」で選ぶ
多くの人が最初にやってしまうのが、「勝てる戦法を探す」こと。
もちろん勝つことは大事ですが、長く続けるためには「自分が楽しい」と感じる戦法を選ぶのがコツです。
たとえば、攻撃が好きなら棒銀や三間飛車、守りが好きなら美濃囲いなど、自分の性格と合わせて考えると長続きします。
| 性格タイプ | おすすめ戦法 | プレイスタイル |
|---|---|---|
| 攻撃的 | 棒銀、横歩取り | 速攻型。序盤から主導権を握る |
| バランス型 | 角換わり、四間飛車 | 状況を見て柔軟に対応する |
| 防御的 | 美濃囲い、穴熊囲い | 守りを固めてじっくり勝負 |
つまり、勝率よりも「楽しい」と思えるかどうかが、上達の第一歩です。
ステップ② 苦手なパターンをメモして分析する
将棋は、自分の「負けパターン」を知ることで急激に強くなります。
負けたときに「どんな形で攻め込まれたのか」を記録しておくと、自分の苦手な戦法や囲いが見えてきます。
たとえば「棒銀で攻められると崩れる」なら、それを守る矢倉囲いを練習する、といった対策が立てられます。
| 負け方の例 | 原因 | 練習すべき戦法・囲い |
|---|---|---|
| 正面から押し切られる | 防御不足 | 矢倉囲い、美濃囲い |
| カウンターで逆転される | 攻めが単調 | 角換わり、横歩取り |
| 終盤で粘り負けする | 玉が薄い | 穴熊囲い、高美濃囲い |
自分の対局履歴をノートやアプリにまとめると、上達スピードが格段に上がります。
ステップ③ 同じ戦法を100回使ってみる
戦法をマスターする一番の近道は、同じ型を繰り返し使うことです。
対局のたびに違う戦法を試すよりも、ひとつの戦法を徹底的に使い込む方が身につきます。
最初のうちは負けても気にせず、形が自然に覚えられるまで続けてみましょう。
| 練習方法 | 内容 |
|---|---|
| ステップ1 | 好きな戦法をひとつ選ぶ(例:四間飛車) |
| ステップ2 | オンライン対局で50局プレイする |
| ステップ3 | 対局後に「うまくいった点・ミス」を簡単にメモ |
| ステップ4 | さらに50局プレイし、改善点を意識して指す |
これを続けると、1か月後には「序盤の形が自然に浮かぶ」ようになります。
将棋の上達は量よりも「同じ型の反復練習」がすべてです。
まとめ:戦法を覚えると将棋が10倍楽しくなる

ここまで、初心者からでも覚えやすい将棋のオススメ戦法を紹介してきました。
最後に、もう一度大切なポイントを振り返っておきましょう。
戦法を理解すると、将棋の見え方がまるで別世界のように変わります。
戦法は「上達の近道」ではなく「将棋を楽しむ鍵」
多くの人が「強くなるために戦法を覚えよう」と考えますが、実は逆です。
戦法を覚えることで、勝敗だけでなく駒の動きや戦いの流れそのものが面白く感じられるようになります。
勝ち負けの結果よりも、どう戦ったか、どんな形を作れたかを楽しむことが、長く将棋を続ける秘訣です。
| 戦法を覚えるメリット | 効果 |
|---|---|
| 定跡を理解できる | プロの棋譜が読めるようになる |
| 自分の型ができる | 迷わず安定した対局ができる |
| 苦手な相手に強くなる | 相性の良い戦い方が見つかる |
「棒銀で攻める快感」も、「美濃囲いで守り抜く達成感」も、戦法を知ることで初めて味わえる楽しみです。
今日からできる学習法とおすすめリソース
将棋の戦法を覚えるには、難しい本を読む必要はありません。
いまはYouTubeや無料アプリでも、わかりやすく学べる教材が充実しています。
まずはひとつ気になる戦法を選び、以下のような手順で学んでみましょう。
| ステップ | 具体的な行動 |
|---|---|
| 1 | 初心者向けの動画で概要をつかむ |
| 2 | 将棋ウォーズや将棋クエストで実戦練習 |
| 3 | 対局後に感想戦(ふりかえり)をする |
一番大切なのは「続けること」です。
毎日10分でも将棋に触れていれば、必ず成長します。
焦らず、一歩ずつ自分の戦法を育てていきましょう。
戦法を覚えることは、勝つためではなく楽しむための第一歩。
あなたの個性にぴったりの戦法を見つけて、今日からもっと将棋を好きになってください。

