夏場に送る暑中見舞いは馴染み深いものですが、冬に送る寒中見舞いは意外と知られていないかもしれません。
寒中見舞いとは、「一年で最寒期に差し掛かる時、相手の健康や福祉を考え、快い挨拶をする」という風習です。
その送り方や書き方に不安を感じる方も多いため、ここでは実用的な参考例とテンプレートをご紹介することにします。
寒中見舞いを送る最適な時期
寒中見舞いは、「年間で最も寒い時期に相手の健康を気にかける手紙」として知られています。この手紙は、お正月の飾りが取り除かれる松の内が終わった後から立春の前日までに送るのが一般的です。地域によって松の内の期間は異なります。
寒中見舞いって寒ければいつでも出していいやつかと思ってた
— 捨てなかった (@sute_akachan23) November 8, 2024
たとえば、2025年で考えると、関東や多くの地域では1月7日までが松の内とされていますが、関西では1月15日までです。立春が2025年の場合、2月3日になりますので、寒中見舞いの送付可能期間は以下のようになります。
関東などの地域では1月8日から2月2日まで、関西では1月16日から2月2日までが寒中見舞いを送る適切な期間です。地域によるこの違いに注意して、適切なタイミングで寒中見舞いを送りましょう。
送る状況としては、年賀状の返礼が遅れた場合や、誤って喪中の方に年賀状を送ってしまった場合、または喪中を知らずに年賀状を送ってきた相手への返礼などが考えられます。年賀状の返礼は遅れると失礼にあたるため、松の内が終わり次第、迅速に寒中見舞いを出すことが推奨されます。
寒中見舞い文例についての解説
厳しい寒さの折りに湧く思いやりの心を形にした寒中見舞いは、寒さの厳しい季節にお互いの健康や安否を気遣う大切な挨拶として位置づけられています。その一般的な文面の流れは以下の通りです。
- 季節感のある挨拶や感謝の言葉を先頭に配置する。
- 相手に対して健康を配慮した気遣いの言葉を添える。
- 日付は「令和○年○月○日」または「令和○年○月」といった形で記す。
万一、返信が遅くなった場合の謝罪の言葉や、喪中である旨を知らせる内容は、通常、挨拶と本文との間に挿入されます。
寒中見舞いの文面について
寒中見舞いは、1年で最も寒いとされる期間に、お互いの健康を気遣うための手紙です。この手紙には一般的に、次の要素が含まれます。
- 季節の挨拶
- 相手の健康を気遣う言葉
- 日付（「令和○年○月○日」または「令和○年○月」と記述する）
もし返礼が遅れた場合や、喪中のことを伝える必要がある場合は、挨拶と本文の間にその旨を挿入します。句読点に関しては、昔は避けたほうが良いとされていましたが、現代では必要に応じて使う風潮も見受けられます。読者にとって読みやすい文面にするために、空白や改行を活用することも一つの方法です。
基本的にコミュ障で他人に興味がないから、年賀状の返事（服喪中だから寒中見舞い）の文面が全く思いつかなくて困る
— 則宗沼に落ちた麻奈 (@mana_m45) January 31, 2024
次に、異なる状況に応じた寒中見舞いの具体的な文章例をご紹介いたします。
年賀状の返礼が遅れた場合の文例
「寒中お見舞い申し上げます。 新春にお送りいただきました温かいご挨拶に感謝申し上げます。 新年のご挨拶が遅れましたことをお詫びいたします。 皆様が健やかな一年をお過ごしいただけることを心より願っております。 今年も変わらぬご縁を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 」
喪中の場合のお詫びの文例
「寒中お見舞い申し上げます。 以前、知らずに新年のあいさつをお送りし、その場をお借りして深くお詫び申し上げます。 これからも寒さが厳しくなりますので、どうぞご自愛ください。 」
喪中であることを知らない相手からの年賀状への返礼の文例
「寒中お見舞い申し上げます。 新春のお言葉をいただき、深く感謝しております。 残念ながら、昨年末に家族を失い、喪中につき新年の挨拶を控えさせていただいております。 変わらぬご厚情を賜わりますよう、お願い申し上げます。 」
寒中見舞いを通して、時に忘れがちな礼儀や心遣いを伝えるのは、素晴らしい習慣です。デジタルが日常に溶け込む現代でも、伝統的な方法で心を伝えることが、さらなる人間関係の深まりをもたらすでしょう。
寒中見舞いの適切な書き方と文例
寒中見舞いの文章は、礼儀正しさが求められるものです。昔の習慣では、句読点は避ける傾向にありましたが、現在ではそこまで厳密に守る必要はありません。ただし、公式な文書には句読点を用いず、空白や改行を活用して文章を分かりやすくするのが一般的です。以下に、さまざまな場面で使用できる寒中見舞いの例文を示します。
遅れてしまった年賀状の返事としての寒中見舞い:
- 令和6年 1月
- 寒中お見舞い申し上げます
- 新年のご挨拶が遅れてしまい申し訳ありません
- 皆様のご健康と本年のご多幸を心より祈っております
- 冬の厳しい寒さにくれぐれもお身体を大切になさってください
誤って年賀状を送ってしまった際のお詫び:
- 令和6年 1月
- 寒中お見舞い申し上げます
- 年の初めに間違えてご挨拶を送り、深くお詫びいたします
- どうぞお健やかに、寒い日々をお過ごしください
年賀状を受け取ってからのお返事:
- 令和6年 1月
- 寒中お見舞い申し上げます
- 新年のごあいさつありがとうございました
- 昨年はこちらの事情でご迷惑をおかけいたしましたが、今年も変わらぬご支援を頂けますようお願い申し上げます
これらの例文は、公式な場から親しい関係まで、相手の立場に応じて選べるようになっています。正確かつ丁寧な表現を意識し、寒中見舞いで温かなメッセージを送りましょう。
