家庭で育てる楽しみがあるいちごですが、苗から花が開かない事態に直面すると、心配になることでしょう。
いちご苗は比較的育てやすいとされていますが、時には花が一向に咲かない事態に見舞われることもあります。花が咲かなければ実もつかず、これではがっかりしてしまいますよね。
では、いちご苗の花が咲かない原因とは何でしょうか。また、その場合にはランナーの扱い方や、花が咲かないことに対する予防策、対策は存在するのでしょうか？
今回は、いちご苗の花が咲かない時に考えられる原因と、それに対する適切な対処法についてご説明します。
イチゴの花が咲かない理由と対策
イチゴは一般的に2月末から4月初めに花を咲かせることが多いです。しかし、冬の寒さが和らいだ後でも花が見られない場合は、育て方に問題があるかもしれません。花が咲かない原因とその対策を見ていきましょう。
おはようございます
またいちごに花が…！植え替えずに茂らせてる方は花が咲かないので間引きってのは大事なんですねぇしみじみ pic.twitter.com/taJYXOyHs5— すこるぴすと (@yubaefx) June 23, 2024
冬の寒さを経験させましたか？
イチゴの栽培には温暖な気候が重要ですが、冬の寒さを経験させることも花を咲かせるためには必要です。屋内で過保護に育て過ぎていないか、確認しましょう。
肥料は適切に与えられていましたか？
イチゴには過剰な肥料は逆効果ですが、不足していると花をつけることができません。施肥量と頻度を見直しましょう。
使用されているのは親株用の苗ではないですか？
親株用の苗は子株を作ることに特化しているため、花を咲かせることは稀です。植栽の年数も確認しましょう。
日当たりの状態は適切ですか？
不十分な日光は花が開花しない原因の一つです。栽培場所が十分に日光を受けているかをチェックしましょう。
植え付け時期が適切でしたか？
イチゴ苗の植え付けは秋が適しています。春に植えると成長サイクルに合わず、花が咲かない可能性があります。
イチゴの花が咲かないときのランナー対策
イチゴ苗の育成中、時折、本来期待する花が咲かない事態に遭遇することがあります。そんな際、ランナーの適切な管理が重要となります。
イチゴの苗から側枝として伸びる細い茎、これを「ランナー」と呼びます。ランナーの先端には新芽が現れ、これが土に根を張ると新たな株として育ちます。一般的にランナーが発育する時期は、実が生る時期と一致していますが、先に収穫を優先し、ランナーは株元から切り取られるのが普通です。
収穫後は、ランナーで新たな子株を育てるのですが、もし親株であるイチゴ苗の花が咲かなかった場合でも、その性質が子株に引き継がれるわけではありません。花が咲かない原因は、苗の性質ではなく、栽培環境にあります。
そのため、花が咲かない際は、ランナーを活用して多くの子株を作ることに注力しましょう。適切な環境を整えることができれば、翌年にはたくさんの花が咲き、果実を楽しむことができます。
花の開花を待ちつつ、環境を改善していれば、時期によってはその年に花が咲く可能性もあります。そうでない場合でも、ランナーを伸ばして新しい子株を育て、イチゴの苗を増やしましょう。来年に向けて、豊かな収穫が期待できるでしょう。
いちご苗の花が咲かない時の予防と対策
いちご苗の花が咲かない時の予防と対策を知るためには、先に伝えた通り、花が咲かない原因を探ることが重要です。
- 冬の寒さに当てること
- 適切な肥料の与え方
- いちご苗が親株用ではなかったかの確認
- 日の当たり方と日照時間の確認
- 植え付け時期が適切だったかの検討
原因を把握することで、適切な対策を講じることができます。
勝手に生えてきた雑草の実を愛でつつ、これが生えている使い切れていないコンテナをどうするか悩み中
いちご🍓の花とプロテアの蕾に期待😌
ただプロテアは剪定しておらずこういう枝が何本もあるので、栄養が分散して咲かないかも。。今からでも蕾を1個にすれば望みはあるのかな🤔#家庭菜園 pic.twitter.com/j2PWrTh8Ec— すみれ🧸🍯🍪🌈🌳🍒forever (@sumire_sa) November 24, 2024
いちご苗が花を咲かせるためのポイント
寒さに当てることの重要性
いちご苗は冬の寒さが花芽形成に必要です。プランター栽培の場合も、冬季には室内へ取り込まずに外で育てましょう。ただし、気温が極端に下がる時には、わらなどで保温してあげることが肝要です。
肥料の適切な与え方
肥料を与える際には、容器に記載されている量や回数を守ることが大切です。
親株でないことの確認
購入したいちご苗が実際に親株用でないことを確かめましょう。
日照条件の最適化
いちご苗に十分な日光が当たっているか、日照時間が充分かをチェックし、プランター栽培の場合は日当たりの良い場所に移し変えてあげてください。
適切な植え付け時期
いちご苗の理想的な植え付け時期は10月から11月です。時期を逃してしまった場合は、次の年まで待つことが望ましいです。
いちご苗は適切な環境と育て方によって、春には花を咲かせて美味しい赤い実を多く収穫できます。いちご苗の花が咲かない原因を把握し、適切な予防と対策を心がけてください。
まとめ
皆様いかがでしたでしょうか？イチゴ苗の花が開かない問題点とランナーの適切な取り扱い、さらには予防策と対処法についてご説明いたしました。
イチゴ苗に花が咲かないと、期待を裏切られた気分になるかもしれませんが、理由を解明し、適切な対応をすれば、来シーズンには豊かに花盛りとなるでしょう。
また、ランナーからの子苗を育てるにも最適な時期ですから、ぜひとも来年にはイチゴの花々が美しく咲き誇り、たくさんの赤い果実が収穫できる瞬間を楽しみにしていただきたいと思います。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
