きゅうりの適切な保存法をご存じですか？水分をたっぷり含むため、保存が難しいと思われがちなきゅうりですが、正確な方法で保存することで長持ちさせることができます。
今回は、室温や冷蔵庫、さらには冷凍しての保存方法をそれぞれご紹介しましょう。賞味期限の目安や冷凍きゅうりの適切な解凍テクニックも併せて解説するので、きゅうりを上手に保存する際のヒントとしてお役立てください。
【常温】キュウリの保存方法・賞味期限
常温におけるキュウリの保存方法と、その賞味期限の目安についてご案内いたします。
常温での保存方法
キュウリは、冷涼な季節であれば室温での保存が適しています。保存する際には、キュウリの表面の水気をしっかり拭き取ります。その後、キュウリをキッチンペーパーや新聞紙で包んで、ビニル袋に入れます。保存する際は、ビニル袋の口を密封せずに風通しの良い場所でヘタが上を向くように立てて保存してください。これにより、発生した水蒸気の溜まりを避け、キュウリが腐るのを防ぎます。なお、暑い季節には、室温保存を避けて冷蔵庫や冷凍庫での保存をお勧めします。
冷やしすぎ注意！『きゅうり』の保存方法。暑い夏に収穫されたものは寒さや水気に弱く傷みやすい。冷蔵庫で保存すると低温障害を起こして中が茶色く変色することも…。鮮度を長持ちさせるには❶水分を拭き取ってポリ袋に入れ❷野菜室もしくは常温で❸立てて保存するのが◎水気や乾燥から守ってあげてね pic.twitter.com/54Jrw1at8k
— まるこ｜栄養まるごとプロジェクト (@eiyomarugoto) August 30, 2023
賞味期限の目安
きゅうりを常温で保存した際の賞味期限は、涼しい季節で約2日間となります。
夏場のような暑い時期では、常温保存では半日以内に品質が落ちてしまいやすいです。
きゅうりは常温での日持ちは良くないため、速やかに消費しない場合は冷蔵庫や冷凍庫を利用した保存を推奨します。
冷蔵：きゅうりの保存方法・賞味期限
冷蔵でのきゅうりの保存方法と、その時の賞味期限について、丸ごとの状態とカットした状態に分けてご説明します。
きゅうりの丸ごと冷蔵保存法
きゅうりを丸ごと冷蔵保存する手順は以下の通りです。
- きゅうりの表面の水気をきちんとふき取ります。
- キッチンペーパーで一本ずつ包む。
- さらにラップで一本ずつ包む。
- ヘタを上にして立て、野菜室で保存する。
低温に弱いきゅうりは、冷えすぎると低温障害を引き起こし、傷みやすくなりますので、多少温度が高めの野菜室に保管することを推奨します。長期間の保存で乾燥や食感の劣化が起こりやすいため、空気に触れないようラップできちんと一本一本包んで保存することが大切です。
きゅうりのカットと冷蔵保存法
きゅうりを切って保存する際は、塩揉みを行い、その後に保存する方法を推奨いたします。
- きゅうりを薄切りにする
- きゅうり2本に対して小さじ1/2の塩をふり、軽く混ぜ合わせる
- そのまま5分間置く
- 水分を絞り出す
- ジップロックなどの保存袋に入れ、冷蔵庫で保管する
切ったきゅうりは、切り口が乾燥しやすく、また早く傷んでしまいがちですが、塩揉みにより保持期間を延ばすことができます。保存袋に入れる時には、乾燥を防ぐ目的で、空気をしっかり抜いてから密封することが重要です。
きゅうりの適切な保存と賞味期限
きゅうりを冷蔵庫で保管するときの賞味期限は、保存方法により異なります。
- きゅうりをそのまま保存する場合：約4日から10日
- 塩もみ後にカットして保存する場合：約1週間
適切な冷蔵保存を行うことで4日以上の日持ちが見込めます。きゅうりを冷蔵庫でより長く保存したいときは、塩もみをしてから保管する方法を推奨します。なお、ここで述べた賞味期限はあくまで一般的な目安であり、きゅうりの元々の新鮮さによって変わることがあります。参考としてご利用ください。
【冷凍】きゅうりの保存方法・賞味期限
きゅうりの冷凍保存方法とその際の賞味期限について、丸ごと保存する場合とカットした状態で保存する場合に分けて紹介いたします。
きゅうりの丸ごと冷凍保存法
きゅうりを丸ごと冷凍する際には、下記の手順に従いましょう。
- きゅうりを水洗いし、キッチンペーパーで水気を念入りに取り除く
- 一本ごとにラップで包む
- 密封可能なジップ付きの保存袋に入れ、冷凍庫に保管する
きゅうりを冷凍保存する場合、表面の水分は完全に取り除いておきましょう。保存袋に入れる際は、しっかりと密閉することが重要です。表面の水分が残っていると、霜が付きやすくなり、それによってきゅうりの品質が下がってしまうため、水気は徹底して取り除いた状態で保存してください。
キュウリのカットと冷凍保存法
キュウリを気軽に保存する方法をご紹介いたします。以下の手順に従えば、キュウリを効率的に冷凍保管することができます。
- お好みのサイズに切り分けます。
- 適量の塩をまぶします。
- 余分な水分を絞り出し、保存用の袋に入れ冷凍庫で保管します。
キュウリを切ってから冷凍する場合も、丸ごと保存する時と同じく水分はしっかりと取り除いてください。また、料理に使う分量を予め小分けにしておくことで、解凍時に時間を短縮できるでしょう。
たくさんあるからときゅうりをもらったんだけど冷凍されていたので帰り付く頃には非常に柔らかくなってしまった…塩揉みでもした方がいいかな
— 滝JEAN@BOOTH通販してます (@takijean) November 6, 2024
賞味期限の参考
きゅうりを冷凍保存した場合、概ね1か月程度は品質を保つことが可能です。ただし、元々の新鮮度が落ちているきゅうりを凍結した場合や、保存状況が適切でない場合には、賞味期限内であっても品質が劣化することがあります。冷凍したきゅうりを利用する時は、その状態を十分にチェックし、変質がないことを確認してから食べるように注意しましょう。
冷凍キュウリの解凍テクニック
冷凍したキュウリを召し上がるには、流水による解凍法が推奨されています。
- まず、キュウリをラップに包んだままで2〜3分間水道水にさらします。
- 次に、ラップを取り外し、キュウリをしっかりと絞ります。
以上のステップを踏むことで、手間をかけずにキュウリの解凍が行えます。
丸ごとのキュウリの場合、半解凍の状態であれば、必要な大きさにカットするのが容易ですので、この方法をお試しください。
