多くの製造業者から市場に提供されている「ジャムパン」は、人気のあるパンの一種です。しかし、「ジャムパン」と聞いても、「ジャム」という言葉だけでは種類が多岐に渡るため、どのようなジャムが含まれているのか疑問に思う方も少なくないでしょう。
実際、「ジャム」とひとくくりにしても、イチゴ、ブルーベリー、オレンジなど、様々な果物を原料にしたジャムが存在します。そのため、「ジャムパン」はいったいどのジャムを使用しているのか、日常的に購入しない方々からすると興味深く感じることでしょう。
ここでは、それに答えるべく「ジャムパン」とはどのジャムを使ったパンなのかについてお話していきます。
ジャムパンといえばやはりいちごジャム
パン製造業者が単に「ジャムパン」と表示している場合、中身は大抵「いちごジャム」であることが多いのが一般的な傾向です。商品に「〇〇ジャム」という具体的なフレーバーが記載されていない場合は、そのジャムパンの中はいちごジャムであると想定することが妥当でしょう。そのため、「ジャムパン」とだけ記されているパンを目にした際には、「ああ、これはいちごジャムを使っているのだな」と理解して間違いありません。
おっはようございま~す😀
今日はジャムパンのお話🥯
ジャムパンと言えば「いちごジャム」が一般的ですが、日本で初めて作られたジャムパンは「杏子(あんず)」を使った「杏子ジャム」だったそうです。
1900年、老舗パンメーカー「木村屋」が日本初のジャムパンを銀座のお店で販売しました。 pic.twitter.com/1T4MzBDEcb
— ははうち (@yamachan3245) January 26, 2024
他の果物を使用したパンについて
市場には様々なジャムを使用したパンが並んでおり、マーマレードを含む柑橘系のジャム入りパンは少なめですが、他のジャムを使ったパンでは、通常「ジャムパン」とは称されず、使用されているフルーツの名が前面に出た名称が多く見られます。たとえば、ブルーベリージャムが塗られたパンは「ブルーベリーパン」や「ブルーベリージャムパン」といった名称で呼ばれることが一般的で、ブルーベリーの名を強調している例が目立ちます。
具体的には、YKベーキングが市場に提供している商品の中に、「いちごジャム」という名前で販売されているいちごジャムのパンがあり、「”いちご”とも明記してあるものの、ブルーベリージャムを使ったパンの場合、「ブルーベリー」と名付けられており、わざわざ「ジャム」と名に含めていないのが特徴です。これより、YKベーキングにおいては、ジャムパンとは特にいちごジャムを使用したパンを指す傾向があり、その他のフルーツを使ったパンは別の名称で呼ばれることがうかがえます。
いちご以外のジャムを使用したパンに関して言えば、「ブルーベリー」の例のように、ジャムというよりはむしろその原料となるフルーツの名前がパンの称呼に使われる傾向にあります。
今日のパン♥#シライシパン
ひとくちブルーベリー
税込203円 67kcal×6個今日はブルーベリージャム🫐を包んだひとくちサイズの6個入りパン✨
家族とシェア🍀
生地はふんわり柔らかい💕
ブルーベリージャム🫐がたっぷり入り、甘酸っぱくて美味しい〜🥰
おやつに小分けに食べるにもいいですね👌💕 pic.twitter.com/hn2G62nTh2— まめこ (@mamew75) August 31, 2024
手作りパンでは異なるケースも考慮すべき
これまで解説してきたのは、主に山崎製パンや敷島製パン(パスコ)、第一屋製パン、富士パン、YKベーキングなど市販のパンに焦点を当てた内容です。しかしながら、焼きたてパンを提供するお店や、個人で営むパン屋さんの場合は、ここでの話が適用されない可能性があります。たとえ「ジャムパン」と表示されていたとしても、必ずしもいちごのジャムが使用されているとは限りません。これはお店によって変わってくるため、各店の商品説明や価格表示をご確認いただくことをお勧めします。
特に、「ジャムパンはいちごのジャムのみ」というこだわりをお持ちの方は、注意が必要です。お店で見ても判断が難しいときは、店員に直接尋ねることで情報を提供してもらえるはずです。
市販のパンで判断が難しい場合の確認ポイント
市場やコンビニなどで販売されている一般的な「ジャムパン」で、どのジャムを使っているのか見分けがつかない際には、以下に示すようなチェック項目を参考にしてください。
- 商品名をよく見る
一部のメーカーは、「YKベーキング」の製品のように「いちごジャムパン」といった具合に、使用しているジャムの種類を商品名に明記しています。題名にその手掛かりがあれば、それをチェックすることによって判断できるでしょう。
- 原材料名やパッケージのチェック
たとえ題名が単に「ジャムパン」でも、包装に製品の詳細説明が記載されており、どのジャムを使用しているかが明記されていることもあり得ます。また、そのような説明が見当たらない場合でも、法的に食品のラベルには原材料名の表記が義務付けられていますので、そこからジャムの種類に関する手がかりを得ることが可能です。
- 商品パッケージのデザイン
商品名が「ジャムパン」と一般的なものであっても、パッケージにいちごなどの果物が描かれていれば、そのジャムパンがいちごジャムを使用している可能性は極めて高いです。いちごが描かれていない場合であっても、パッケージの色やデザインから推測することができます。しばしば見られるように、パッケージの線や色が赤い場合は、大概いちごジャムパンであることを示しています。
ジャムパンについての豆知識
一般に市場で「ジャムパン」と称されている製品は、多くの場合、いちごジャムが使用されたパンです。さらにブルーベリーや他のフレーバーのジャムを使用した製品は、「ジャムパン」というよりもそのジャムの果物の名前を冠した名前で販売されることが一般的です。また、「ジャムパン」と表示されている商品であっても、商品の包装には赤色の要素が用いられたり、いちごの模様があしらわれていることが多く、これらの詳細を吟味すれば、どのジャムが使われているかは簡単に判別できます。