コーヒーカップとティーカップの形の違い
私たちが日常でよく使うコーヒーカップとティーカップは、形が違います。コーヒーカップはたいてい縦に長く、口が少し狭いです。これに対して、ティーカップは平たくて、口が広くなっていることが多いです。
紅茶飲んでる絵とコーヒー飲んでる絵を描きたいと思いながらティーカップとコーヒーカップの描き分けができる気があまりしていない pic.twitter.com/T2CTbBG7C3
— 桜瀬グミ (@sufurunn) May 22, 2024
こうしたデザインの違いには、それぞれの飲み物の特徴を活かすための理由があります。そもそもなぜこのような形になったのかを説明しましょう。
また、カップを持つ時の正しい方法と、カップの下にあるソーサーの役割についても説明しますので、ぜひ参考にしてください。
コーヒーカップと紅茶カップのちがいとは？
コーヒーカップと紅茶カップは、みた目がにているようですが、じつはいくつかのてんでちがいがあります。
それぞれののみもののとくせいにあわせて、おおきさやかたち、もちてのデザインなどがことなります。
コーヒーカップの大きさと形状
コーヒーカップは、口が狭くて筒形の小さいデザインが多いのが特徴です。
やっぱティーカップで飲むコーヒーと、コーヒーカップで飲むコーヒーは味が違う気がするな。風味かもしれない。
— ヤギ (@2ssdmV) July 16, 2024
ティーカップの大きさと形状
ティーカップは、底が広くて平たい形をしており、口元も広いです。その理由は紅茶の色や香りを楽しむためです。確かに、口が広いと冷めやすいのですが、紅茶は冷めても美味しいと考えられています。そのため、紅茶専用のカップは口が広くて背が低い形が好まれます。
持ち手のデザイン
持ち手にも違いがあります。ティーカップの持ち手は、指が通しやすいように大きくてカーブがあります。しかし、コーヒーカップの持ち手は、コンパクトでしっかりしており、小さいものが多いです。
材質の違い
材質にも特色があります。耐熱性に優れたポーセリン製のコーヒーカップは、熱い飲み物に適しています。一方で、ティーカップは磁器や陶器など多様な素材で作られ、見た目の美しさも考えられています。
カップの正しい持ち方について
コーヒーカップとティーカップには、持つ方法に差があります。
一般的に小さい持ち手をしたコーヒーカップは、親指と人差し指で持ち手をつまむようにして使います。
その理由として、コーヒーカップの口が狭く、小さいため、つまむことで安定しやすいからです。
しかし、ティーカップは、口が広いため、正確に持たないと中の飲み物をこぼしてしまう恐れがあります。
その為、ティーカップの持ち手は、指が入りやすい形に作られており、握りやすくなっています。
この話は一般論ですが、実際にはブランドによってデザインに例外があることがあります。
例えば、ドイツの高級食器ブランド「マイセン」の「ブルーオニオン」という作品は、指を持ち手に通して持てる形状のカップが多く存在します。
一方で、ロイヤルコペンハーゲンの「ブルーフルーテッド」シリーズは、持ち手が細く指を入れにくいため、持ち手をつまんで持つ形式を取っています。
これらのように、ブランドによってはカップを軽くしたり、持ち手の形を変えて工夫がされているのです。
コーヒー・ティーカップのお皿について
私たちの生活でよく使われるマグカップですが、考えてみるとひとつの疑問が浮かびます。なぜコーヒーやお茶のカップには必ずお皿がついているのでしょうか。最初は必要ないように見えるお皿ですが、その歴史を振り返ると面白い発見があります。
以前は、熱い飲み物を少し冷ましてから飲むために、カップからお皿に移していたんです。そのため、お皿は深めに作られていて、カップと同じくらい多くの液体を入れられました。たとえば、「ブルーオニオン」という名前のマイセンのコーヒーカップとお皿のセットも、その特徴的な深いお皿で知られています。
でも、20世紀になると、お皿で飲み物を冷ます習慣がマナー違反とされるようになりました。その影響で、現在はカップから直接飲むのが普通になりました。今では実際にお皿を使うことは少なくなりましたが、セットとして販売されるのは、過去の伝統や慣れ親しんだ風習が強く残っているからです。
まとめ
今回はコーヒーと紅茶を楽しむためのカップの特性や相違点についてご説明しました。持ち手の形状はメーカーごとに様々ですが、おいしく飲むために工夫されています。特に、指が滑らかに通ってしっかり握れるデザインは、現代の安心感を提供するトレンドです。
カップの受け皿はかつての冷ます習慣が起源であり、現在ではその目的で使うことは減りましたが、小皿としての利用や、深さが手へのタッチをしやすくする、滑りにくい設計など、多くの利点があります。
大切なのは、使いやすさと個々の好みに合ったカップとソーサーを選ぶことです。個人のお気に入りのカップで毎日のコーヒータイムやティータイムをさらに楽しみましょう。
