この記事ではあんころ餅の保存方法と日持ちについて詳しく解説していきます
あんころ餅の保存方法と日持ち期間について
あんころ餅とは、もち米から作られたお餅を甘くて滑らかな餡で包んだ伝統的な和菓子です。「餡ころもち」という名称は、「餡」と「衣」と「餅」の組み合わせに由来しています。
この和菓子は、石川県の金沢市に代表されるほか、類似する三重県の名物「赤福餅」も広く親しまれています。
甘くておいしいあんころ餅ですが、驚くほど消費期限が短いため、たくさん食べたいと思っても、保存の方法が気になるところです。
そこで、余ったあんころ餅をどのように保存すれば良いのか、その方法と賞味期限について詳しくご説明します。購入後に余ってしまった際の参考にしていただければ幸いです。
保存方法の種類
- 常温保存
- 冷凍保存
あんころ餅の保管方法とは?常温と冷凍の二択
あんころ餅という和菓子は、老舗の銘菓から家庭で愛される手作りスイーツまで、様々な種類が存在しています。主要な材料として「餅粉」、すなわちもち米を使用しており、この特性上、冷蔵庫での保存は適さない和菓子の一つです。消費を予定している場合は常温での保管が適していますが、もし長期間保存する場合には、冷凍保存が最も望ましい方法となります。
- 市販のあんころ餅を購入した際は、賞味期限や消費期限を遵守しましょう。
店頭のあんころ餅は期限を厳守しましょう
賞味期限というのは、期限が過ぎても食べられるかもしれない期間を指します。しかし、食品によっては5日以内に傷みやすいものがあり、それらには「消費期限」というより短い期間が設けられていて、その期限を過ぎた食品は食べるのは避けなければなりません。
金沢駅
「円八」あんころ餅。
安くて量もちょうどいい!日持ちしないという弱点があり「その日のうちに」と書かれていますが、翌日までであれば固くなっても軽くチンすれば大丈夫(と先輩から聞きました)。
ビーバーもきんつばも大好き! pic.twitter.com/UuN5FE0bLq— ジョニー大蔵大臣(水中、それは苦しい) (@j_ookura_daijin) October 29, 2024
市販のパッケージ型あんころ餅は、たいてい「4~5日以内」といった保存がきく期間ですが、自宅で作る場合や和菓子専門店で購入する場合はどのようになるでしょうか。賞味期限が表示されていないこともありますが、保存可能な期間について以下で詳しくご紹介します。
あんころ餅の適切な常温保存と日持ちの目安
あんころ餅を常温で保存する際の日持ちは温度帯によって異なります。10度から15度という比較的低い温度帯で保管した場合、だいたい1日程度(当日中)を目安にするのが妥当です。一方で、10度前後というやや冷涼な環境では、2~3日を保存期間の目安とします。
最適な保管温度は4度以上、10度程度までを推奨されています。また、保存場所としては、高温多湿や直射日光を避け、日陰の涼しい場所を選ぶことが望ましいです。市販のあんころ餅の場合、パッケージには「高温多湿・直射日光を避けて涼しい場所で保管してください」と記されていることが一般的で、賞味期限内であれば常温での保存が適しています。
手作りや和菓子店のあんころ餅は、基本的にその日のうちに消費するのが理想的であり、状況に応じて2~3日が目安となります。しかし、しばしば保存条件に関する温度の具体的な基準が曖昧で、何を常温と定義するかについては個々で感じ方にバラツキがあるかと思います。
あんころ餅の主な原料は餅粉であり、0~4度の低温では水分が蒸発してしまい、パサパサとした食感になりがちです。そのため、冷蔵庫での保管はあまり適していないことに注意が必要です。
常温での安全な保管方法:ラップでしっかり防護
あんころ餅を安全に保管するためには、食品を蝕む菌の活動を知ることが重要です。菌は温度に敏感であり、10度以下であればその活動が抑制される傾向にあります。しかしながら、温度が12度に達すると増殖を始める菌種も存在するため、理想的な保管方法としては「常温でも10度以下の環境」を心がけることが推奨されます。
具体的には、菌の付着を防ぐためにラップでしっかりと包んだり、購入時のパッケージを維持して保管することが良いでしょう。また、一般的な目安として「常温だが、10度前後で直射日光の当たらない場所に置く」ことを意識すると良いでしょう。
あんころ餅の冷蔵庫での保管期間について
あんころ餅を冷蔵庫で保存する際の賞味期限は、必ずしも長持ちするものではありません。冷たい環境下での保管は、餅粉を使用しているため一般的には向いていないとされています。具体的には、あんころ餅の冷蔵保管はおすすめできない理由として以下の点が挙げられます。
- 餅は主に餅粉から作られており、冷蔵庫内の低温では固くなりやすい
- 常温で適切な状態を保つことが心配になる夏季などの例外を除く
あんころ餅は、でんぷん類を含む和菓子であるため、冷蔵庫の低温環境ではパサつきや硬化が進みます。これは、お餅が冷蔵での保管に適していない理由です。
一方で、夏場のように気温が25度を超える状況では、細菌が繁殖しやすい温度帯となり、通常は常温保管が基本ですが、日持ちが著しく短くなる可能性があるため、一時的な冷蔵保管を考慮することが推奨されます。特に、その日のうちに食べ切る予定がある場合に限定して、短時間の冷蔵庫での保管を検討してください。
あんころ餅の冷凍保管について:食べごろまでの期限と解凍方法
お家にあんころ餅が余ってしまった際には、冷凍保存がおすすめです。冷凍すると約2週間から1ヶ月程度保管することが可能です。ただし、風味や食感が落ちる冷凍焼けを避けるためには、2週間以内の使用を推奨します。
実家に到着しました。
全然涼しくない。
いつもなら、大阪より2,3℃気温が低いのに。実家へのお土産の一つ、金沢で買ったあんころ餅。
一人で食べ切れないと思い、ずっと冷凍してて、今日やっと食べることが出来ました。 pic.twitter.com/YNFI8K0eqW— YAB82 rev1 (@Yab82R) September 14, 2024
あんころ餅の冷凍保存方法
- まずは振る舞いしてラップで包む
- 次に密閉できる保存袋に入れて冷凍庫へ
二重に保存することにより冷凍が可能です。通常は常温で保管されることが多い和菓子ですが、あんころ餅は日持ちが短いため、直ぐに食べられない場合は冷凍保存しておくと安心です。
冷凍したあんころ餅は腐敗を心配することなく、ゆっくりと楽しむことができます。
あんころ餅の解凍法
- 冷蔵庫内へ移して約6時間かけて解凍
- 室温で自然に解凍する場合は2~3時間
解凍方法には、室温に置いたり、冷蔵庫で解凍する方法があります。
保存方法や日持ちの目安を把握しておけば、余ったあんころ餅を無駄なく美味しくいただくことが可能です。早めに消費することが最も良いですが、長く楽しみたい場合や、大量にあって消費できない場合には冷凍保存を検討しましょう。