日常生活で無意識のうちに使用している掃除道具の一つに、埃を集めるのに役立つ箒や羽根振りがあります。これらは素材も使用方法も異なるため、特性を理解しておくと掃除がより効果的になります。
この際、特に「箒」と「羽根振り」に焦点を当てて説明します。それぞれのメリットや適切な使用法について詳しくご紹介するので、掃除の参考にしていただけたら幸いです。
はたき活用術
はたきと一括りに表現するには多くの種類があり、使用方法や掃除の対象も異なります。
はたきの最大の特長は、静電気を発生させてホコリを吸い付ける能力です。
全てのはたきにおいて共通のアドバイスとして、柄が伸縮するタイプを選ぶことが挙げられます。
低い位置で使う際には短くし、高いところを清掃する場合には柄を長くしてご使用いただくと良いでしょう。
最新の商品には折り曲げることができるはたきも増えており、ブラインドやカーテンレールなど、細かな箇所も手間をかけずにきれいにできるので便利です。
ほうきを活用したホコリ取りのコツ
掃除時にはたきで落ちたホコリを手早く集めたい時には、ほうきとちりとりが大変役立ちます。畳面にもフローリングにも対応可能な伝統的な江戸ほうきをおすすめします。このほうきは、畳や床の木目に沿って使うことで、その密集した毛がホコリを確実に捉え、取り逃すことなく集めてくれるのです。
目に見える程度のホコリであれば、家具を移動させたり掃除機を使わずとも、ほうきでササッと掃除ができるのが魅力です。
ほうき・はたきのメリット
「掃除機を使うより、何故手間をかけてほうきやはたきでホコリを落とし、集めるの?」と疑問に思うかもしれませんが、はたきやほうきには利点が存在します。
本屋ダンジョン記事でマンスンさんがはたき出してたけどはたきって昭和の掃除だよな、たぶんハンディモップがなかったから高いところにあるほこりは(ぞうきんで拭けない本とかは)はたきでパタパタしてほこりを飛ばして落としてほうきで掃く、ってやり方だったんだろなー
— ぷぷい (@pupui_ob) November 22, 2024
静音性
掃除機に匹敵するような大きな騒音は一切ありません。子どもが睡眠をとっている際にも、見つけた汚れを即座に清掃することができます。集合住宅や夜間など、騒音を気にされる環境においても問題なくご使用いただけます。
電源不要の利便性
もはやコンセントを探して移動する必要や、重い掃除機を運ぶ手間から解放されるでしょう。
スペースを節約する収納術
ほうきやはたきなどの柄の部分に紐を取り付けておくと、フックにさっと掛けられるため、収納スペースを節約できるのです。
はたき掃除に適した場所とその方法
はたきは、ふき取りにくい布製の家具や、不規則に配置された本棚、水拭きが適さない電機製品やオーディオ機器などの清掃に非常に役立ちます。まず、ほこりが溜まっては困るアイテムを先にどかしておきましょう。
髪の毛をほこりから保護するためには三角巾や、伸縮する柄がついたはたきがオススメです。また、ほこりが気になる方は、マスクや眼鏡を準備し、換気を促進するために窓を開けてから清掃を始めましょう。特に最初に照明器具などの天井に近い場所から手をつけるのが適切です。
ほこりは自然と上から下へと落ちてくるため、掃除の際は天井や照明器具、カーテンレール、窓カーテンと、上から順に手をつけていくことが大事です。逆に下の方から上に向かってはたきを使いますと、せっかく取り除いたほこりが再び落ちてしまう恐れがあります。
布製の家具に関しては、力を入れ過ぎてはたくと、ほこりが布地の奥深くに入り込むことがあるので、優しく払うことが重要です。
ほうき掃除の適した場所とその方法
ほうきは、掃除機では吸い取れない細かなほこりや毛髪も隅々まで集めることができる非常に便利な道具です。様々な長さがありますので、ご自身の身長に合ったものを選ぶことが大切です。
体を前かがみにさせるようなほうきは、体への負担が大きくなりがちです。ほうきを使用する際は、狭いスペースから広いスペースへと進むようにしてください。
ほうきを大きく動かすと、ほこりをかき乱してしまう可能性があるので、ご注意が必要です。また、穂先を強く床に押し付けるのは、穂先に負荷をかけてしまうため避けましょう。
撫でるようにやさしく掃き、床に対して穂先が水平に保たれるように掃除を行うことがコツです。
ほうきの種類によっては天然の油分を含んでいるものもあり、これを使用することでフローリングや畳に自然な光沢をもたらすことができます。
意外と便利なはたきと箒の使用場所
はたきは機動性に富んでおり、テレビ裏の複雑に絡み合った電線類も損傷を与えることなく埃を取り除くことが可能です。ほとんどのはたきは細かな繊維や柔らかな素材、動物の羽根を用いて作られており、観葉植物の葉や天井・壁面の埃を優しく払うだけで十分に除去できます。
目的に応じたはたきを選べば、意外な場所でその能力を発揮してくれるでしょう。
また、箒もカーペットやラグに最適な道具であることをご存知ですか。掃除機では吸い取れない細かな塵や髪の毛を箒を使って除去する手法はとてもシンプルです。箒でカーペットやラグをゆっくりとかき集めることで、埃を巻き上げずにきれいにすることができます。
カーペットの繊維の間に潜んだ髪の毛やペットの毛も箒が浮かび上がらせ、その後は掃除機で簡単に吸い取ります。これによりカーペットやラグの清掃が完了します。
はたきのメンテナンス方法
日本において伝統的な布製のはたきは、自宅で手作りすることができる上、経済的なことから長く愛されています。
使い終わった際には、外に出てはたきから埃を払い落とすのが常識です。
毎日のように利用していると、はたき本体も汚れが気になることでしょう。その場合、定期的に本体のケアが必要です。
まず、バケツに水を張り、洗濯用の液体洗剤を約5滴混ぜ合わせ洗剤水を作ります。
その溶液の中で、はたきをやさしく振り洗いしましょう。
汚れを落とした後は、水分をしっかりと絞り、乾燥させればはたきのクリーニングは完了します。
普段から使用している場合、週に一度程度はたきの掃除を行うことをお勧めします。
シートタイプや吸着タイプのはたきの場合、使用したシートを新しいものに交換するだけで簡単に清潔を保てます。
ほうき本体の掃除とメンテナンス
ほうき本体は、基本的には定期的なお手入れが不要な便利な清掃道具です。使用後には、ほうきの毛先に絡みついた髪の毛や塵を取り除く程度が必要です。但し、保管する際には必ず吊るし保管し、ほうきが地面に接触しないようにしておくことを忘れないでください。ほうきを吊るすことが難しい場合は、横に寝かせて保管することも大丈夫です。ただし、毛先が床に触れる状態での保管は、形が変わってしまう原因となるのでご注意を。
万が一、毛先にくせがついてしまった場合は、霧吹きでたっぷりと水をかけてから、時間を置いてから手で直して伸ばしてあげてください。
丁寧な扱いを心掛けることで、ほうきは10年以上もの長期間、ご愛用いただけます。長く使うと毛先が摩耗して「コシ」がなくなることがありますが、そんな時は毛先をハサミで揃えてカットすることで、「コシ」を取り戻せます。
浅草あたりで買おうとしてた
羽根のほうき? はたき?家にあった…こりでお掃除すると°C-ute
大事にしよう pic.twitter.com/wUqaYgaPpY— アシメゴリラちゃん🦍🐖 (@Z55Id) October 24, 2024
最後に
電源や場所を気にせず、思い立ったときに掃除を始められるのが箒(ほうき)やハタキの魅力です。用途に合わせて使い分けることができるよう、複数を準備しておくことをおすすめします。箒やハタキを活用して、家の隅々まで綺麗にしましょう♪