インターネット利用において、どれくらいの回線速度が求められるのでしょうか。最適な速度について、まとめます。
一般的な使用範囲において、ウェブサイトの閲覧や動画視聴がメインの方であれば、「100メガビット毎秒（Mbps）」で十分といえるでしょう。ただし、実際にはその速度すら必要としない場合が多いです。
かつてのアナログ回線のような（33.6キロビット毎秒/kbpsや56kbps）では不十分でしたが、ADSLの黎明期に見られた「10Mbps」でも対応可能と言えるでしょう。
動画を視聴しないのであれば、さらに低い数Mbpsでも快適に利用できると考えられます。
しかし近年、4K動画やライブ配信が普及し、「1ギガビット毎秒（Gbps）」や「10Gbps」といったギガ級の回線速度が主流となりつつあります。これらの高速回線は、ある意味で贅沢品とも言えるでしょう。一般ユーザーにとっては必須とは言えない速度であることは間違いありません。
最も感動した瞬間
率直に言うと、100Mbpsから1Gbpsへの通信速度の増加は、特に変化を感じることもなく、驚きもありませんでした。ダウンロードとアップロードの速度が実測で600～800Mbpsになろうとも、その速度を活かすような大量データのやり取りがなければ、体感的な違いは全く分かりません。
振り返ってみると、インターネットが一般に広まる前、月額料金が高額だった1990年代のアナログ回線を使ったパソコン通信の時代が、まるで別世界でした。当時は電話代とプロバイダー料金が同時に3～5分単位で発生するような仕組みで、夜11時から翌朝8時までの時間帯にのみ利用可能な「テレホーダイ」や、24時間いつでもつなげる「ISDN」に変えたときの感動は今も忘れられません。
真の感動と言えば、初めてインターネットに接続し、ウェブサイトを閲覧したその時のことかもしれません。ISDNがもたらした速度の向上（64kbps）はわずかでしたが、それでもその時の感動は今でも鮮明に覚えています。
初めて使ったパソコンはWindows98でした🖥
当時ディスプレイはブラウン管、⌨も🖱も有線接続で、HDDの容量は12GB、ネットはダイヤルアップ(ISDN)接続…
とても今では考えられませんね😅技術の進歩ってすげー✨#パソコン記念日 #AIイラスト https://t.co/FpOfU40sKd pic.twitter.com/y4d34uvaWf— oden@AI研究中🍢 (@shinsen_oden) September 28, 2024
第二の感動
率直に申し上げますと、回線速度の速さよりも年中無休で24時間いつでも定額でインターネットが使えるという点に感動しました。いまでは常時接続が普通となっていますが、何よりも電話線を切り替えることなくネットを利用しつつ電話を併用できるというのが最大の魅力でした。
月額の料金は当時の価格で、ターミナルなど余計な機器やプロバイダー接続費を合わせて約1万円前後かかりましたが、非常に満足しておりました（当時は機器購入が必要だったと思います）。
その後、ISDN回線が衰退する前にADSL回線や地域のCATV（現在のJ:COM）に乗り換えたとき、数十Mbpsの速度による「回線の速さによる感動」も経験しました。これが第二の感動だと断言できます。
インターネットスピードは10Mbps～100Mbpsで充分
ADSL時代、NTT基地局からの距離が近いほど速いインターネットを実感でき、わずか1km以内の距離で驚くほどのスピードに感動したことがあります。
特に、ADSLに切り替えた瞬間は、これまで経験した中で最もスピードの変化を体感し、感動の絶頂でした。
数年が経過し2000年代前半が流れ、2002年頃に100Mbpsの光回線への乗り換え時には、わずかながらも感動した記憶が残っています。
しかし、ISDNからADSLへの移行時ほどの衝撃はなく、高速化を喜んだ程度でした。
現在は存在しないTEPCOの光回線がKDDI(現在のauひかり)に変わり、その後100Mbpsから1Gbpsへのアップグレードを経験しましたが、特別な感動はありませんでした。
NURO光が開始した頃にも乗り換えを検討しましたが、結局は慎重に様子を見ることとしました。
工事が不要な衛星ネット契約、スターリンクは魅力的ですが、乗り換える程ではなかったです。
しかし、将来起きるかもしれない地震や災害を考慮すると、最良の選択肢になるかもしれません。
このため、ネット回線の速度について迷いが生じた場合は、最低でも10Mbpsから最高100Mbpsがあれば問題ないと心得ておくと良いでしょう。
インターネット契約変えた。ネットスピードが速くなった
— ねむ太郎 (@nemu_nemu_taro) November 17, 2024
ネット回線で重要視すること
ネット回線の選び方が分からなくても、現在の値上げの傾向を踏まえれば、月額料金のみを重視して選べば問題ありません。
しかし、混雑時に速度が低下する回線もあるため、注意が必要です。そうした場合は、月額料金を僅かに上乗せして、「V6プラス」オプションに加入することで、速度が向上し快適に利用できます。
家庭での一般的な利用であれば、100Mbpsを超える速度は必要ありません。例外としては、4K動画の視聴や自宅でサーバーを運営している場合などです。
コストを最優先したい方には、光回線は不要とも言えます。安価なADSLやJ:COMで十分機能するでしょう。
面倒な手続きや配線工事が一切不要な楽天モバイルを、固定回線の代わりとして検討するのも一つの方法です。特に、固定回線が利用できなくなった際には、この選択が役立ちます。
以上の情報を参考に、ご自身の状況に合ったネット回線を見つけてください。
