多くの人が夜中に急に襲われる足の痙攣の経験をしていることでしょう。 その痛みは予期せず、ときには思わず叫び声を上げるほどです。 今回は、そうした夜間に足がつる状況に対処する方法をお教えします！ さらに注意すべき行為もありますので、ぜひ参考にしてください。
夜間に足が痙攣する原因について
深夜、足の痙攣によって目を覚ますという経験は、驚きと共に痛みが伴い、時にはその痛みが朝まで続くこともあります。
足が痙攣する根本的な原因にはいくつかの可能性があり、以下にいくらか挙げてみましょう。
筋肉疲労と痙攣の関連性
一定の体勢を長時間維持することで血液循環が悪くなり、筋肉が緊張しやすくなることがあります。
オフィスワークや立ち仕事などで、日常的に同じ姿勢を続けている人は注意が必要です。
また、久しぶりに行った運動によって足がつることもあり、夜間にふくらはぎが張ると感じた際は注意が必要です。
【重要】夜、足がつる人に役立つストレッチ！ 足がつる原因の１つは運動不足。 ふくらはぎがつる人は足の血行を良くする事が予防につながります。 またストレッチにはリラックス効果もあり、寝る前に行うと快眠にもつながります。 寝る前につま先や足首つかみ１０秒キープ（３回程度）ストレッチ！ pic.twitter.com/I3zX3d5fgB
— ふっく@認定理学療法士 (@fukku0826) January 30, 2024
水分及び電解質不足が招く足の痙攣
ナトリウムやカリウム、マグネシウムといった電解質が不足すると筋肉の収縮機能が乱れ、足の痙攣を引き起こしやすくなります。
特に熱い夏の季節や、運動後などに汗を多くかいた際の水分補給は念入りに行う必要があります。
寒冷地での運動時、足の痙攣の原因とは？
寒さの中での身体活動は、筋肉がつっぱりやすくなるため、しばしば足の痙攣の原因となります。特に冷えた場所での運動の際には、筋肉がピンと張りやすいのです。冬場だけでなく、水泳をしている時など、冷たい水が足に痙攣を引き起こす事態も起こり得るのです。
猛暑の際でも足は痙攣する
暑い時期に足がつる主な原因は、次の４つが挙げられます。
- 体の水分の不十分
- 電解質バランスの乱れ
- 屋外での激しい運動
- 温度の急激な変化
猛暑のときは、汗を大量にかくため、体の水分が蒸発しやすくなりがちです。また、電解質も汗と共に流出するとされています。重労働や強度な運動による肉体的な疲労や、温の高い場所から冷気の効いた室内へ急いで移動することも、筋肉が急に収縮する要因となり得ます。よって、冬季だけでなく夏季にも足の痙攣には注意する必要があるといえるでしょう。
足がつった時の対処法5つ
足がつるというのは非常に不快な経験ですが、ここでご紹介する具体的な対応策を試してみてください。
ストレッチ
つった部分の筋肉は、収縮状態になりがちです。そのため、ストレッチによって筋肉を伸ばし、状態を改善します。
マッサージ
また、筋肉をゆっくりとマッサージすることで、固まった筋肉のテンションを解放することができます。
温める
痛む部位に温かさをもたらすことで、筋肉がリラックスし、緊張が緩和されるでしょう。
水分補給
痙攣はしばしば水分やミネラルの不足から発生します。適切な水分補給により、これを防ぐことが可能です。
スポーツ＋夏は脱水になりがちで、足が非常につりやすいんですよ
しっかり水分とミネラルをこまめに補給してくれ！！
普通に生きてても頻繁につるひとは整形外科外来でお待ちしてますね！！！！ https://t.co/N7MZdb4dN1
— おると🦴整形外科医 (@Ortho_FL) August 14, 2024
深呼吸
深い呼吸を通じて、身体全体をリラックスさせ、筋肉が自然と和らいでいきます。
提示されたそれぞれの対策は直ちに実施できるものばかりです。特に温める方法は、知られざる対処法ではありますが非常に効果的です。
足がつった時に避けるべき行動
足がつる際、間違っても実行してはならない対応策がいくつかあります。以下にそれらを挙げます。
- 無理な動作をする
- 筋を強引に伸ばす
- 患部を冷やす
- 強引にマッサージを施す
- その状態で何もせずにおく
これらの対応は、本人が自覚しないうちに行ってしまっているケースも少なくありません。特に「冷やす」という処置は、筋肉の収縮を促し、思わぬデメリットが生じることが指摘されています。
更に、足がつった直後に焦って動き回ることも控えるべきでしょう。そうすることで、再び痙攣を促したり、他の筋肉へ不必要な負担をかけるリスクが出てきます。
ストレッチはおすすめされる対策ですが、過度な力を加えてしまうと逆効果です。
マッサージの際も、力の加減に配慮することが大切です。最後に、痙攣が落ち着いた後も放っておくのではなく、適切な対応を迅速に行うことが重要です。
まとめ
睡眠中に発生する足のけいれんについて、その原因と迅速な手当て方法について説明します。
けいれんは筋肉の過労、水分やミネラルの欠乏、低温での運動が主な原因です。適切な対応としては伸ばし運動、揉みほぐし、暖かく保つこと、適切な水分摂取、深い呼吸法をお勧めします。
一方で、けいれんが起きた際には無理に身体を動かしたり、冷やすことは控えるべきです。
