お供え物として御霊前を準備する時、その中に包むお金の入れ方に頭を悩ませることがございます。特に急な連絡を受けて、慌ただしくその準備をしなければならない時は、どのようにするのが正しいのかパニックになってしまうこともあるでしょう。不適切な方法で準備をして失礼につながることのないように、今一度、正しい方法を再確認しましょう。
使用する紙幣は新札である必要があるのか、またし中袋を使用しない場合でも、どのような入れ方が正しいのかについて、正確な情報を提供いたします。
御霊前へのお金の納め方
御霊前を準備する際、お札の向きに迷う方は少なくありません。お札をどの面を上にし、どの向きで入れるべきなのか悩ましい問題です。一概に正解があるわけではなく、様々な見解が存在しますが、ここでは広く行われている基本的な方法をご紹介いたします。
紙幣の表裏の見分け方
紙幣には表面と裏面があります。肖像画が描かれている側を一般的に「表」と称し、それに対して肖像画のない側を「裏」と呼んで区別しています。
お霊前に用いる祝儀袋の中へ紙幣を入れる際の適切な向き
お供えとして欠かせないお霊前において、祝儀袋へ紙幣を収めるときの向きには特定の作法が存在します。紙幣を祝儀袋に入れるにあたり、まず重要なのは、封筒の見返りに紙幣の顔面（肖像画が配置されている面）が位置するように重ねていくことです。
さらに、紙幣に刻まれた金額表示がある側を上方へ向け、その逆側にある人物の肖像が下方に配されるように整えるのが標準的な方法です。
複数枚の紙幣を入れる際には、全ての紙幣が一致した表裏及び上下の方向を保つよう配慮しつつ配置することが肝心です。
凄く遠い親戚だけど、連絡貰ったから一応行くけど生前まともに殆ど話した記憶無いんだよなぁ…
色々御霊前の香典も裏側下向きにお札入れろとか中袋入れろとか使い慣れてない筆ペン使ったりね… pic.twitter.com/xkGz6fDtmQ— 社畜生 (@iamsalary0531) May 18, 2024
御霊前に捧げるお金、新札は避けるべき？
一般に、御霊前にお供えするお金としては、新札を避け、使用感のある紙幣が用いられることが多いです。御霊前とは、亡き人や先祖に対する敬意や追悼の意を表現するために捧げる金銭を指します。新札ではなく、よく使われた貨幣を用いる風習には、故人を偲び哀悼の意を表すという深い意味が込められています。
弔事に新札を用いない背景
一般的に、お通夜や葬儀といった弔事において新札を使用しない理由は、それを準備する際の手間が関係しています。新しい紙幣を用意する行為が、あたかも前もって不幸が起こることを予測していたかのような印象を与えかねないからです。したがって、祝儀などの喜びの場では新札を使うのが通例であるのに対し、悲しみの場では新札の使用は控えられる傾向にあります。
新札のみの場合の取り扱い方
たまに、新札しか持っていないという状況に直面する場合があります。そんな時は、新札に折り目をつけるために一度半分に折ってから使うことをお勧めします。
封入すべきでないお札に関する注意事項
必ずしも新札を用意する必要はありませんが、汚れていたり、破れているなどの状態のお札は封筒に入れるのに適していないとされています。これは礼儀に反するとみなされるためです。また、しわが多く折りじわが目立つお札も、同じくふさわしくないと認識されています。
個人的に最近うわ…って思ったことは
・御霊前のお札がおめでた入れになっている
・御霊前のお札が新札
・宛名が薄墨でなく黒これを40.50代の人でもやってる人たくさんいた。本当にびっくり。こうならないように常識だったり知識を身につけたいなと思ったのです😇
— らいふるちゃん (@rifle_chan) March 10, 2021
御霊前の金額の包み方：中袋がない場合
御霊前をご用意する際、中袋が手元にない場合がありますね。そんな状況においても、無礼とならないよう、正しい金額の包み方についてご説明します。
中袋なしの意味と地域性
中袋なしというのは、ご霊前を包む際に、外側の包装紙（上包み）の内部に直接入れることを指します。この習慣は、地域によって差があり、特定の地域では、不幸を表す不祝儀袋にさらに中袋を入れないのが通常です。この風習の背景には、不祝儀袋が内外二重になることで不幸を連想させてしまうのを避ける、つまり良い縁起を担ぐための考えがあります。
金銭封入の際の留意点
中袋が同梱されていない香典袋、もしくは中袋を採用しないデザインの場合は、現金を直接封筒に入れることになりますが、中袋がなくとも、紙幣の向きは中袋がある時と同様にしましょう。
お金の入れ方についてのまとめ
お札を財布に入れる際に定められた規則は存在しないものの、一般的には札の向きや裏表を統一して保管することが多いです。
新しいお札を手にした場合、若干の折り込みを入れても使う上で差し支えはありません。
使用に不向きな汚れが目立つお札があれば、知り合いや店先などに状況を伝え、代わりのお札を求めてみることも考えられます。
多数のお札を一回で交換することは相手に負担をかける恐れがありますが、少数ならばスムーズに対応してもらえることもあります。
急な連絡に心が乱れがちですが、落ち着いて準備することが重要です。
